更新日:2023年03月28日 09:26
恋愛・結婚

カネの切れ目が縁の切れ目? 一方的に婚約破棄をくらった男の悲劇

元キャバ嬢の嘆き「私はただのお金だった」

「もう4~5年前の話ですが。先輩キャバ嬢の付き合いで行ったホストクラブの新人ホスト君にひと目惚れして。しばらく貢いでたんです」  当時月収130万前後だったという元キャバ嬢の香菜さん。好きになった彼の店には週3~4回は通っていた。2か月ほど経った頃、成り行きでふたりの同棲生活が始まる。 「彼は元々タコ部屋みたいな寮に住んでいたんです。ちょこちょこアフターで私の家に来る回数が増えていき、次第に彼の荷物が増えていった。やがて、毎日帰ってくるようになって……みたいな。まぁ、むさ苦しい寮に住んで家賃を払うよりか、だいぶマシですよね」
生活

ふたりの同棲生活は順調に進んでいたはずだが…

 一緒に住み始めても、店には変わらずに通い続けたという彼女。2人の関係は1年ほどは安泰だったというが……。 「売れてないホストの給料って本当に悲惨で、月に10万いかないのもザラ。私が結構稼いでいたので、家賃や生活費を出したり、彼の店まで飲みに行くことにも抵抗はなかったんです。でもちょうど1年ぐらい経ってから、彼が急に売れだしたんです。その頃から態度が急に変わってきました」  以前は毎日帰ってきたが、「アフターが長引いてる」「寮でミーティングがあって」「店で潰れてた」などと何かと理由をつけて帰宅しない日が増えた。  徐々にLINEも減り、香菜さんが店に飲みに行くこと自体も拒むようになったという。 「週に3回ぐらいしか帰ってこなくなって。最後は、『ホストとして売れたいから、もうお前にも甘えたくない』って、急に出ていきました。でも、私はまだ諦めがつかないし、会いたくなっちゃって。連絡しないで飲みに行ったら『他にもお客さんがいるから……』って、気まずそうにされました。トイレに行ったときに、たまたまお客さんの席が見えたんですが、ものすごいイチャイチャしてて。卓には何十~何百万もするボトルが並んでました。  そこで、私よりもリッチな生活をさせてくれる人が見つかったから、乗り換えたんだって気づきました。1年も一緒にいたのに、結局、私はただのお金だったんですよ。もう金銭が絡む恋愛はコリゴリですね」  香菜さんは「30前に気づけたのがせめてもの救いですね」と笑う。キャバ嬢を引退した現在は、サラリーマンの彼と婚約中とのことだ。彼女には、次こそ幸せを掴んでもらいたいものだが……。

「10万円振り込んでくれなければ、お前とは縁を切る!」

 最後に筆者の体験談も少々……。  高校時代に好きだった年上のバンドマンがいる。彼のことを追いかけ、高校3年間を費やしてライブにもたくさん足を運んだ。そんな彼がなぜかホストに転職。ある日、いきなりこんな連絡がきた。 「明日までに10万円払わないと、店の人間に殺される。10万振り込んでくれ。振り込んでくれなければもうお前とは縁を切る」 ATM  意味不明な金銭の要求をされた挙げ句、断るとあっさり着信拒否。けっこう彼のバンド活動にも貢献してきたと思うのだが、ひどい仕打ち……。人生の割と早い段階で“カネの切れ目は縁の切れ目”をリアルに体感していた自分に笑うしかない。<取材・文/吉沢さりぃ> ― シリーズ・男女の金銭トラブル ―
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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