更新日:2023年03月28日 10:25
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最大斜度35度は迫力満点!新型レンジローバー・イヴォークで巨大ダムを訪問

 男が好きなもの。それは、女とクルマと城とダム!  このところ世間のクルマへの関心と言えば、アオリ運転や高齢者の暴走事故など、ネガティブな部分に集中しているが、城とダムのほうは、ポジティブな意味で静かなブームが盛り上がっている。なかでもダムは、ここ数年急激にブームとなり、「ダムカード」や「ダムカレー」までが注目されるようになった!   週刊SPA!のモテないカーマニア軍団は、「女」を除く「クルマ」と「城」を愛好してきたが、最近そこに「ダム」を加えることにした。といってもダムに関してはまだドシロート。すべてが物珍しいでちゅ。  今回我々は、新型レンジローバー・イヴォークの取材のため厚木市を訪れたのだが、会場から首都圏屈指の規模を誇る宮ヶ瀬ダムが近いことに気づき、急遽探訪することにした。

新型レンジローバー・イヴォーク

高さ156mの宮ヶ瀬ダムを見下ろしてみた!

 宮ヶ瀬ダムは、相模川系の中津川上流に築かれた重力式コンクリートダム。完成は2000年と、ダムの中では相当新しい。我が国では、ついに高速道路の新規建設が終わりつつあるが、ダムのほうも同様で、首都圏では、建設中の八ッ場ダム(群馬県)が最後の新規巨大ダムになるだろう、という状況だ。  厚木から県道62号線を上っていくと、山間に宮ヶ瀬湖が姿を現した。このところの雨で満水状態。貯水率100%だ。そのままダム湖沿いに進み、トンネルを抜けると、ダム上部の駐車場入口に出た。入口には係のおじさんが立っている。すわ、有料かとひるんだが、観念して突入すると、「この場所に止めてね」と駐車場所を指示されただけ。無料でした。よかった~。 「ダムの真下に、エレベーターとインクラインで降りられますからね」(係のおじさん)  えっ、そーなの!?  ヤッター! まだダムカード5枚の初心者ゆえ、ダム直下からダムを見上げたことがなかったんです!   まずはダムの上部から下流側を眺め、「たけ~~~~!」「すげ~~~~!」とお約束の雄叫びを上げる。宮ヶ瀬ダムは高さ156m。国内で6番目の高さを誇っているのだ。

まずは高さ156mを見下ろしました

 なかでも流し撮り職人は、ダム探訪初体験ゆえに感動もひとしおで、「こんなに高いんですかあ!」とマジでビビッっている。やっぱり巨大建造物は男のロマンでちゅね。  続いて隣の「水とエネルギー館」に入り、ダムカードをゲットする。ここでは宮ヶ瀬ダムとそのすぐ下流にある石小屋ダム、ついでに愛川町のゆるキャラ「あいちゃん」のカード、合計3枚もくださいました。うれし~~~!

愛川町のゆるキャラ「あいちゃん」

 ダムカードとは、ダム訪問者に無料で配られる怪獣カードのようなもの。子供のころはカードの類を集めたことはなかったが、還暦を間近にして、初めてカード集めにヨロコビを感じております。  いよいよダム直下に降りようではないか。エレベーターは無料、インクラインは往復500円(大人)だが、景色を楽しむだめにインクラインを奮発。つーかインクラインって乗るの初めてなので……。  インクラインとは、本来はダムの建設資材を上げ下げするために建設されたケーブルカー。宮ヶ瀬ダムの場合、完成後はこれを観光用に転用しているのでした。スバラシイ!

インクラインでダム下を目指します!

 さすがダム建設用だけあって、インクラインは斜度がすごい。最大斜度はなんと35度! ほとんど崖を降りるように感じまちゅ! ケーブルカーにはいろいろ乗ったが、これほどの斜度は初めてのような気がする。迫力満点だぜ。

最大斜度35度って、こんな感じです

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高さ156mの宮ヶ瀬ダムを見上げてみた!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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