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サイボウズが副業を真っ先に解禁した理由。社員や会社のメリットとは?

 終身雇用が崩壊し、大企業では40代半ばでの早期退職募集が続出。副業を通じて「1社に依存しない」というキャリア構築を実践している人は年々増えている。これからの時代に求められる生き方を改めて考えてみよう。
藤村能光

藤村能光氏

「サイボウズ」が副業を真っ先に解禁した理由

 副業を解禁する企業の先駆者として知られる、サイボウズ。同社では’12年から世間に先駆けて社員に副業を許可し、今では社内にさまざまな「複業家」がいる。同社のオウンドメディアである「サイボウズ式」の編集長である、藤村能光氏もその一人だ。 「複業にチャレンジしようと思ったのは、社外における自分自身の市場価値を知りたかったからです」  そんなことを強く意識するようになった理由のひとつが、彼が勤務するサイボウズの給与体系にあるという。 「当社では社員の給料が『その人と同年齢で同職種に転職したらいくらになるか』という、市場価値をもとに決められます。なので僕も、いろんな業界や会社における自分の市場価値を知って、会社がつけた僕の価値と比較してみたかったんです」  そこで、自身のこれまでの仕事内容や複業にチャレンジしたいという意思を会う人ごとに伝え、SNSなどでも発信したという。 「何から始めていいのかわからなかったし、自分にニーズがあるのかもわからなかったので、発信をし続けました。理想の複業を得るには、やはり積極的な情報発信が必要だと思いますね」  そして声がかかったのが、ある企業の採用ブランディングの仕事。 「人事は未経験ですが、メディアを活用しながら採用活動をしたいというニーズに僕のキャリアが有効だと考えてくれたのでしょう。副収入を効率的に得るための“副業”に対して、“複業”は本業という軸を持ちながらパラレルに複数の軸を持つことが目的なので、しっかりとした本業での実績が必要。両者の違いは、まさにそこですね」
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パソコン教室経営やカレー屋を複業する社員も
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