仕事

50歳で早期退職した元フジテレビ社員「出世コースから外れた」あとの生き方

 社会的強者であると同時に、裏では「使えない」「老害」「時代遅れ」「臭いし汚い」などと言われ放題なオジサン。オジサンはなぜ嫌われるのか? 現代版のイケてるオジサンになる方法とは!?

矢吹 透氏

男社会の価値観を捨てることで生き方をアップデート

 有名大学を卒業後、フジテレビに入社、ヒット番組やドラマ制作に携わり、海外にも赴任……誰もが羨む会社員人生を送っていた矢吹透氏(54歳)だが、今から4年前、50歳で早期退職制度に応募。現在は趣味の料理とエッセイの連載仕事をメインにのんびりと暮らしている。 「若い頃からクリエイティブな仕事への憧れがあり、テレビ局に入社しました。けれど、組織で評価されるには当然クリエイティビティだけでなく、政治手腕や外交スキルの高さも求められる。次第に体育会系のノリにも違和感を覚えるようになっていましたが、なんとか適応し、会社員としての責務を果たしていました」  ニューヨーク赴任中には当時のゲイリブ(ゲイ解放運動)の機運も受け、矢吹氏も徐々に自らがセクシュアルマイノリティであることを明かすようになった。 「ラクになった部分もありましたが、やはり会社の保守的なオジサンたちには受け入れられていないと感じることもありました」  環境へのストレスや自らの事情が複雑に絡み合い、帰国後に矢吹氏は抑鬱症状に。6年ほど休職を繰り返すようになる。 「出世コースから外れたと思いましたが、辞めたら生きていけないからと会社にしがみついている、そんな状態でした」  そんな逆境のなかで、矢吹氏は次第に考えを変えていく。 「仕事人間としては落第でも、私には失敗を含めた経験がある。そんな私の存在が誰かの癒やしになればいい。そう考えてからは、同僚や後輩に声をかけて、世話を焼き相談に乗ることに徹したのです」
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「目に見える成功だけが価値ではない」と気付く
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