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元ホストのワンオペ子育て術「“男の見栄”を捨てれば生きづらさは消える」

 社会的強者であると同時に、裏では「使えない」「老害」「時代遅れ」「臭いし汚い」などと言われ放題なオジサン。オジサンはなぜ嫌われるのか? 現代版のイケてるオジサンになる方法とは!?

海猫沢めろん氏

家族に弱さを隠さないイケてる父親になる!

 自らのワンオペ育児の経験を基にカリスマホストがクラウドファンディングで子育て資金を集める顛末を描いた『キッズファイヤー・ドットコム』(’17年)が話題を集め、現在の育児事情を描ける数少ない男性作家としても注目される海猫沢めろん氏。海猫沢氏は’16年に住み慣れた東京を離れ、32歳で医学部に合格した妻と、現在8歳の子供とともに、熊本に移り住んだ。 「妻がなるべく学業に専念できるよう、食事の準備や子供の寝かしつけなどは僕が担当しています。食洗機、乾燥機、ロボット掃除機を買って自動化できるものはなるべく自動化。洗濯物は、別に全部畳まなくてもいいよね、と完璧は目指さないようにしています」  男性の家事・育児参加は当たり前といわれる今、新しいオジサン・父親像と言える。だが、自由が利く職業とはいえ、東京を離れる不満や不安はなかったのか? 「家族が一番ですから!と言えたらカッコイイのでしょうが、僕は東京が大好きなので、東京を離れるときはめちゃくちゃ泣いたし、今も仕事で東京に行くたび、帰りたくないよ~!って泣いてます。でも、家族別で離れて暮らすことは経済的に無理だったし、猛勉強の末国立大の医学部に合格した妻に観念したという感じですね」  作家デビューする前はさまざまな職業を渡り歩き、デイトレで全財産を失った経験もあるという。結果、「男たるものこうあらねば」といった規範からは解放されたように見えるが、実際はどうなのか。 「めっちゃありますよ! 男だから、というのはないけど20代の時は30歳までに何者かにならないと!と、かなり焦ってました。何とか29歳でデビューできたときはホッとしました。でも確かに、自分のなかでの『こうあらねば』はあるけど、高いものを身につけて自慢したい、マウントしたいみたいな見栄はないですね。作家業でボロ儲けしているわけでもないし、なんとなく自由に暮らせる程度でいいかなと。今日のシャツも古着屋で500円だし(笑)」
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男同士のマウントの場には参加しない
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