更新日:2019年11月03日 16:23
エンタメ

辻村深月原作の舞台でSKE48大場美奈が抱いた夢への思い

舞台『ハケンアニメ!』のパネルと同じポーズをとる大場美奈

 SKE48大場美奈が、東京・新宿の紀伊國屋ホールで上演中の舞台『ハケンアニメ!』東京公演で、自身初の座長として奮闘中だ。10月31日には初日を前に、ゲネプロを公開。自らが演じる役柄や、夢を諦めない気持ちの大切さについて語った。  舞台はテレビアニメの製作プロダクション「スタジオえっじ」。大場は、大好きなアニメに関わる仕事を求め、スタジオの門をたたく新米の制作進行スタッフ・川島加菜美を演じた。確かな腕を持つ一方で注文の多い若き天才アニメ監督・王子千晴(小越勇輝)や、彼の世話を焼くプロデューサー・有科香屋子(町田マリー)との仕事を通じ、夢を諦めてしまった自分と再び向き合う。  川島のキャラクターについて、大場は「純粋にまっすぐな若い女の子です。時には泣くし、歯向かう。そういうところが素直で、まっすぐで、いいなと思います」と説明。その上で「自分に少しリンクするところも、憧れるところもある。底知れぬ熱い子なので、私もそう熱く生きられたら」と闘志を燃やした。川島は社会に出てトラブルに悩み、壁にぶち当たりながら、絡まった糸を少しずつほどいて成長していく。27歳の大場だからこそ、醸し出せる説得力があった。  サラリーマン讃歌的な側面もあると、大場は主張する。 「お仕事をしている方は、自分が頑張っていることを褒めてもらえないことが多いかもしれません。でも、この舞台を見ると、主人公や登場人物が褒められています。それが自分にリンクして聞こえてきて、『感動した』と言ってくれる方が多いんです」  社会で頑張っている人ほど見て欲しい。そんな思いを込めた舞台だ。  自身の諦めきれない夢について聞かれると、大場は「今はアイドルですね」と言い切った。大場が作品を通じ、女優として、人としてどう成長していくのか、楽しみだ。 取材・文・撮影/森本隆
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