エンタメ

HKT48が笑いあり涙ありの8周年記念公演を開催

「誘惑のガーター」をセクシーに踊る、左から栗原紗英、神志那結衣、山下エミリー

 HKT48が26日、福岡・西鉄ホールで劇場デビュー8周年記念特別公演を開催した。1~5期、ドラフト1~3期メンバーの総勢54人が出演。ファンとともに祝う記念日は、笑いあり、涙ありの夜となった。  オープニングはチームHが「青春ガールズ」、チームKⅣが「シアターの女神」、チームTⅡが「チャイムはLOVE SONG」、研究生が「脳内パラダイス」と、過去に上演した公演から1曲ずつ披露した。  昨年の7周年公演で初めてステージに立った5期研究生にとっては、お披露目1周年で、初の周年公演フル出演。記念すべき日となった。感想を求められた5期生の石橋颯(いぶき)が「こうしてステージに……」と早くも声を詰まらせると、先輩メンバーから「1期生が泣いてないのにもう泣くの?」と驚きの声が上がった。すると今度は、石橋の姿にもらい泣きするファンを村重杏奈が発見。すかさず「(石橋の)お父さんですか?」とツッコミを入れると、場内はほっこりした雰囲気に包まれた。

感想を聞かれ、涙を見せる石橋颯(中央)

リーチ・マイケルのコスプレも!

リーチ・マイケルに扮した村重杏奈(右から2人目)は、秋吉優花にタックル

 昨年の7周年イベントは、1日に5公演を開催。対照的に今年は、今のHKT48のすべてを凝縮し、「1公演入魂」で勝負した。序盤のMC後は、15曲連続でユニットや全体曲を披露した。渡部愛加里、伊藤優絵瑠、馬場彩華のドラフト3期生トリオが「天使のしっぽ」をキュートに踊ったかと思えば、続く「誘惑のガーター」では雰囲気がガラリと一変。神志那結衣、栗原紗英、山下エミリーがセクシーな大人の魅力たっぷりにパフォーマンスを見せた。さらにガーターを客席に投げ入れると、会場の興奮度も高まった。  HKT48が他グループの周年公演と決定的に違うのは、その振り切り方だ。中でも村重は、コスプレ衣装で有名な「天国野郎」でラグビー日本代表のリーチ・マイケルのいでたちで登場。赤と白のジャージー、モジャモジャのひげ面で、周囲のメンバーに辺り構わずタックルし、笑わせた。昨年のDJ KOOなど、周年公演で仮装やかつらなどで笑わせてきた村重は、「8周年、ついにリーチ・マイケルになっちゃいました!」とドヤ顔を見せた。  豊永阿紀は、「くるくるぱー」でおなじみの王様衣装に、小道具の長ネギを振り回した。元気におバカな王様を演じるさまは、「歌唱力No.1決定戦」で見せた歌姫の姿とも、舞台「仁義なき戦い」でのチンピラ・神原とも違う、まったくの別人のよう。最後は勢い余って? 自らネギにかじり付き、終演後にはメンバーから「しゃべるとネギ臭い」といじられまくったとか。

ネギにかじり付く豊永阿紀

HKTらしく成長していきたい

「初日」を歌う1期生。左から森保まどか、松岡菜摘、本村碧唯

 リミッターを外してファンを楽しませつつも、積み重ねてきた歴史の長さを感じさせる演出もあった。1期生9人による「初日」では、上演当時の掛け声からスタート。8年を振り返って感傷に浸りながら、涙声で歌う感動的な一幕となった。1期生で、チームKⅣキャプテンの本村碧唯が「9年目もみんなと力を合わせ、HKTらしく、HKTにしかできないことを続けて、どんどん成長していきたいと思います」と誓うと、場内から温かい拍手が起こった。  劇場支配人として、長くグループを引っ張ってきた指原莉乃が4月に卒業。宮脇咲良、矢吹奈子はIZ*ONEの活動に専念した。HKT48にとって、大きな歴史の転換点となった1年。本村とともにグループのまとめ役を担ってきたチームHキャプテンの松岡菜摘は、最後にこう締めくくった。 「さっしーがいなくなって、咲良、奈子がいなくて不安な状況が続いたんですけど、最近は九州ツアーや8周年を通して、皆さんが笑顔で帰って行ってくれるのが嬉しいです。アイドルは人を笑顔にできる存在だし、アイドルじゃないとできないことを私達はやらせていただいています。皆さんが楽しくて、私達も楽しくて……そういう素敵なグループでいられるように、9年目も作っていきたいと思います。9年目の応援もよろしくお願いします」  見る人を笑顔にする__。そんな原点に立ち返った8周年公演だった。最大の荒波を乗り越えようとしているHKT48。いつかグループの歴史を振り返ったとき、末広がりの「八」年目として記憶に残る年になっていることを期待したい。 取材・文・撮影/森本隆
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