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急に“やる気”がなくなった50代の仕事人間。病院での診断結果は…

50代を憂鬱にさせる男性の「更年期障害」

 50代で鬱病を発症することは多いが、この事例のように、突然の抑うつ症状が必ずしも鬱病とは限らない。「実は50代の抑うつ症状は、男性更年期障害の可能性がある」と語るのはメンズヘルスの専門医・平澤精一氏。 「特に、男性更年期障害のなかで男性ホルモンの低下によって引き起こされるのが『LOH症候群』。疲労感や集中力・意欲の低下、性欲の減退、不安感に苛まれるなどの症状が起こります」  鬱病に似た症状が起こるため、勘違いする人も。この男性ホルモン低下の原因となるのは、加齢に加え、過度のストレスだ。 「50代の男性は、一家の大黒柱として日常的にストレスを感じる機会が多い。それで『鬱病かも?』と思って精神科に行ったものの、原因がわからずに治療が長期化し、血液検査をしたら、実は鬱病ではなくLOH症候群だったというケースも少なくありません」  なお、LOH症候群は、ホルモン注射によって治療可能で、早い人だと数週間で症状が改善するという。下に掲載するのは、男性更年期障害のチェックリスト。もしもこの症状に当てはまるようならば、一度泌尿器科で診察を受けてみてほしい。

男性更年期障害チェックリスト

□関節や筋肉に痛みがある □緊張や運動に関係なく汗をかく □寝つけないなど、睡眠の質が悪い □全身の倦怠感や眠気が取れない □些細なことでイライラする □不安やパニックになることがある □「絶頂期は過ぎた」と感じる □ひげが伸びるのが遅くなった □早朝勃起の回数の減少 □性交渉が楽しくないなど、性欲の低下
50代になる憂鬱

平澤精一氏

【泌尿器科医 平澤精一氏】 新宿マイシティクリニック院長。長年、メンズヘルスの普及に努める。近著に『熟年期障害』、『長生きの切り札! 亜鉛チャージ健康法』(ともにアスコム)など <取材・文/週刊SPA!編集部>
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