仕事

1月6日、会社を辞めたい人が退職代行に殺到。新年に辞める胸中とは

「働き方改革」だけでなく、「辞め方」も改革すべし

 一年の労をねぎらうはずが、精神的な負荷が余計にかかる結果に。「忘年会は時間のムダ以外の何物でもなかった」と山岸さんはうなだれる。 「ネットでは『忘年会スルー』なんて言葉も話題になっていましたが、とんでもない。中には嬉々として上層部にお酌している同僚もいるんです。だから僕だけが『欠席します』なんて気まずくて言えません。  そんな職場ですから、『辞めます』なんて言った日には、どんな顔をされるのか……新年会のことを考えただけで憂うつになってしまった。それで退職代行にお願いすることに決めて、心がだいぶ晴れました」  前出の嵩原弁護士は次のように語る。 「宴会への参加を強制することや、芸を強要することは立派なパワハラです。よく上司が『今日は無礼講!』というのを聞きますが、『無礼講』と言えばパワハラ・セクハラが許されるわけではありません。  自分の体を壊してしまうほど、大事な仕事や職場なんて世の中にはありません。ときには逃げてもいい。そんなときのひとつの策として、退職代行を覚えておいてほしいですね。私達が入ることで会社からの連絡は止むし、これまでの成功率は100%。これは僕の腕……と言いたいところだけど、法律上当然の権利だから(笑)。働き方だけでなく、辞め方にも改革を。知識は邪魔になりません」  昨年4月に「働き方改革関連法案」が改正されてから、半年以上が経過した。労働環境の見直しへの機運が高まる今、「辞め方」への意識も確実に変わろうとしているのだ。 【フォーゲル綜合法律事務所】 嵩原安三郎氏 ’70年沖縄県生まれ。京都大学卒業後、’99年に弁護士登録。情報商材や副業詐欺など悪徳商法案件を数多く手がけるスペシャリスト。フォーゲル綜合法律事務所所属。 取材・文/アケミン
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