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逆境ソング「LOVEマシーン」の考察、暗い世相の時こそ聞きたくなる

不景気の時こそ求められる明るい曲

AdobeStock_194220679 消費税増税や新型コロナの影響で、これからの景気が不安視される現在。日本でも各種イベントが軒並み中止の憂き目にあい、暗い雰囲気が漂っている。  将来の先行きが見えない時ほど明るい曲が求められるとよく言われる。  確かに、ここ数年のヒットチャートを見ると実際の売り上げ以上に、従来のファン層を超えて老若男女にインパクトを与えた曲は、底抜けに能天気にすら思える明るい曲が多いように感じる。  たとえば、日本中の忘年会で何度踊られたかわからないDA PUMPの「U.S.A」、YouTubeなどでの振り真似が爆増したAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」、アメリカ大使館も踊った“恋ダンス”の星野源「恋」など、パッと思いつくだけで様々な曲が想起される。  荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」などは、本人の想定しないところで盆踊りの定番になり、リバイバルヒットを記録した。  この、底抜けに明るい楽曲たちの突発的ブレイクの先鞭をつけた楽曲として忘れられないのは、やはり1999年に発表されたモーニング娘。「LOVEマシーン」だ。
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モーニング娘。「LOVEマシーン」Ⓒzetima

 それまでプチブレイクはしていたものの、テレビ東京の企画アイドルだったモーニング娘。が一気にスターダムにのし上がった楽曲で、発売から20年あまりたった現在も、子どもでも歌える愛されっぷりだ。  1999年と言えば、第2次平成不況(金融危機)の傷も深く、現在のロストジェネレーションを生んだ就職氷河期のど真ん中。  正社員になれず派遣社員を選択する大卒が街にあふれた。その一方、カリスマ店員・美容師といったインフルエンサーが台頭したりと、現在のYouTuberをほうふつとされる生き方が脚光を浴びた。新しい生き方改革として派遣やフリーターが賞賛されるも、その末路は言わずもがな。これから始まる「はたらき方改革」もどうなるか……。
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99年の悲壮感もすごかった
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