元モー娘。市井紗耶香の選挙演説・落選を、20年来のファンが熱烈リポート
―[元モー娘。市井紗耶香が参院選出馬]―
第25回参院選の立憲民主党から比例で出馬し、その知名度の高さから当選確実とも思われた元モーニング娘。メンバーの市井紗耶香氏。日刊SPA!では彼女の経歴を“市井紗耶香ファン歴20年”の記者・久保内信行氏が過去2回に分けてレポートした。
【過去記事】⇒元モー娘。市井紗耶香が参院選に。この20年何してたのか熱烈ファンが解説
【過去記事】⇒元モー娘。市井紗耶香ファン歴20年のライターが送るラブレター。参院選出馬をどう見る?
アイドルファンを中心に絶賛されたこのレポートは、まさか御本人まで届いた。久保内氏の記事を紹介するツイッターの投稿に、市井紗耶香氏からも「いいね!」もくる事態に発展。舞い上がった久保内氏は、当然のように選挙演説にも向かった! 懸命に声援を送ったが、結果は落選……。この結果を、長年ステージをみてきたファンは、どう見たのか。久保内氏の気持ちを、そのまま掲載する!(以下、久保内氏の寄稿)
20年来の市井ファンとして、参議院選挙を立憲民主党から出馬の報を聞いての思いを日刊SPA!さんに寄稿させていただいた。今回は、街頭演説での市井紗耶香の雄姿と、参院選の結果を受けての感想をお届けしたい。
市井紗耶香出馬の報からしばらくして、街頭演説のスケジュールが公開された。首都圏で最初の登場ということで、筆者もやる気満々、友人であるヒーローショー撮影の猛者を誘い、ただの個人なのにカメラマン同伴で向かうという一人マスコミのような陣容で市井紗耶香の雄姿を確認にむかった。
「どうして政治の世界を志したのか。その理由は政治の世界に子育てをする当事者が少ないからです!」
蓮舫議員とともに手を振り上げて街頭演説をする市井紗耶香。準備万端だったくせに「マジで演説してる……」と三軒茶屋の交差点で立ち尽くしてしまった。周りを見ると、立憲民主党の支持者が8割あまりで150人はいないくらい。報道陣が10人余りか。パッと見てわかる市井オタクは……、興味本位のアイドルファンがほとんどに思えるが10人ちょっとというところ。同じ候補者の元RAG FAIRのおっくんこと奥村政佳は、保育士のアップリケのついたエプロン姿で、市井紗耶香とともに、演説が完全に育児教育ライン。2人のタレント枠候補の演説を受けて、蓮舫がなんだかいい感じに話をまとめ、やる気ある二人にエールを送るという構成になっていた。
そこでの「元アイドル」というレッテルは、皆ご存知のという意味しかなく、徹頭徹尾「母親」という立場からの言葉だった。もちろん、選挙においてその態度は正しいのだが、アイドルとしての彼女を好きだったおっさんの立場は……。まあ、もうほとんどいないしいいか! いらないな!
こうして、市井紗耶香が子供の話をずっとしているのをぼんやり聞く独身のおっさんになって筆者というプチ地獄絵図がそこに現前した。
実際、演説終了後アイドルファンと思しき数人のグループが市井に近づいてたのだが、握手と写真はOKだったものの、サインは45度の深々としたお辞儀とともに拒否していた。
拒否されたファンは、彼女が立ち去った後に集まり「サインを拒否するとか勘違いをしている。これだから勘違いしてるとか言われるんだよ」と言いたい放題。サイン拒否は正しい選択だったと心から納得できた。
演説を聞いている間、背中をちょんちょんと叩いてくる人がいた。昔なじみの市井オタが来ているのではと振り向くと、テレビ朝日の取材陣。「市井紗耶香さんのファンですよね? お話聞かせていただけないですかね」100人以上いる聴衆の中からピンポイントに筆者に話しかける嗅覚の鋭さに脱帽。マスコミ、仕事してるなあ! 「あ、俺も取材です」と嘘をついて意見交換したことをお詫びいたします。あなたの嗅覚は正しい。
数日後、別の場所でも「市井紗耶香のファンは年齢が行って分別が付いちゃってるからコメントが取れないんですよ」と嘆いてらっしゃいましたね。お気持ちお察しします。
株式会社タブロイド代表取締役。週刊誌、月刊誌のライターを経て、現在はインターネット関連の編集、コンサルティング、運営を手がける。デジタルジャーナリストとして、デジタル分野を中心に現代社会の事象について多角的な視点から評論を行う。著書多数。12月18日に新刊『アメリカ合理主義の限界』を発売
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