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「コロナでホストに行けない」風俗嬢、ツケの催促にも開き直り…

 コロナウイルスの影響は、夜の世界にも広がっている。多くの歓楽街では閑古鳥が鳴いている状態だが、そこに勤める水商売の人々はダイレクトに煽りを受けているのだ。
ホストクラブ

※画像はイメージです(以下同)

 歌舞伎町のホストクラブに勤めるシュンさん(26歳・仮名)が「もう商売上がったりですね」と苦笑する。いま、歓楽街を取り巻く人たちにとって、負の連鎖が止まらない状態となっているらしい。

「“カケ”が回収できない」苦境に立たされるホストも…

「コロナが流行ってから、とにかく風俗の子が稼げていない。それはつまり、僕らの売上が下がるんですよね。ホストクラブのお客さんにはキャバ嬢や昼職の子もいるけど、高額を使ってくれるのはだいたい風俗の子。彼女たちが稼げないとなると、僕らの懐にもモロに響きます」(シュンさん、以下同)  問題は客が少ないことだけではない。“カケ”が回収できないことだ。 「基本現金払いですが、お客さんの中にはカケの人も多い。2月末くらいからカケが払えない人が増えてきて、営業しても『カケならいいけど……』って子ばっかり。  ホストクラブにはカケというシステムがある。要するにツケ払いのことだ。カケが回収できなければ、ホストの自腹となる。風俗嬢たちが現在のような状況では、カケを回収する見込みも立たないという。 「コロナの影響で初回のお客さんも減っているから、新規を掴みたくても掴みようがない。正直このままいくと、僕の今月の給料は20万いくかいかないかですよ」

生活費すら危うい風俗嬢、ホストに「いまは無理」としか言えない

水商売 現在、苦境に立たされているホストも少なくないというが、客たちも悩んでいる。 「ホストに行きたいけど、コロナのせいで全く稼げなくて困っています」と話すのはデリバリーヘルス店に勤務するアキナさん(22歳・仮名)。 「もともと2月と8月は、“にっぱち”と呼ばれていて、水商売も風俗業も閑散期なんです。今年はそれに加えてコロナ。2月中旬が暇なのは、まあ例年通りなんですが、3月に入ったらコロナのニュースばかりじゃないですか? しつこく『濃厚接触するな』って言われているから、風俗なんて濃厚接触どころの話じゃないですからね」(アキナさん、以下同)  だれもが濃厚接触を避けようとするため、3月に入りコロナのニュースが加熱すると目に見えて収入は減っていった。 「最初は1日1~2本は指名が入りましたけど、ここ数日はお茶を引いています。要するに、指名0本なんで収入ゼロです。風俗は基本時給がないし、私の勤めるデリヘルは高級店じゃないんで1本こなして(1人のお客さんを接客して)バックは7000円。だから、1日2本ついても1万4000円。これじゃあ昼職以下。数をこなさなきゃ全然稼げないんです。担当(指名しているホスト)には申し訳ないけど、それどころじゃないですよ」  確かに日給1万4000円では月20日出勤しても月収約28万円。暮らす分には困らないが、ホストクラブで飲む余裕などないだろう。 「実際25日出勤しても30万にもなってないです。それでも家賃は12万、携帯代が2万、お店までの交通費が月1万。節約したって食費に3万はかかるし、化粧品とか消耗品に3万はかかる。このままコロナの感染者が増えていったら、収入はもっと減ってくと思う」  ホストに行く状況ではないと言いつつも、アキナさんには“ホストに行かなければならない理由”があった。それは、前述の“カケ”だ。 「毎月、月初にホストクラブに行ってカケでどかんと使って、そのカケを返すために必死で働く。それが私のルーティンでした。でも今は全く稼げてないし、このままいくともっと稼げなくなるかもしれない。風俗歴3年になりますが、適当にやっていたんで本指名もあんまりない。本指名が多い子は、なんだかんだで稼げているっぽいですが……それはほんのひと握りだと思う」  アキナさんは2月の初めにカケをつくってしまい、未払いの合計は約70万円に上るという。当然、担当のホストから催促の連絡がくるというが……。 「普段なら鬼出勤すれば返せたけど、『いまは無理』としか言えない。私の担当もカケを払わないと困るのはわかっているんですが、仕事がないのでどうにもできない。今から昼職を始めたって、そんなに高給は望めない。そもそも貯金がないので日払いがないと暮らせない。もう八方塞がりですよ」
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“アフター”メインの飲食店にも打撃
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