“アフター”メインの飲食店にも打撃
歌舞伎町のバーに勤めるタクヤさん(29歳・仮名)も「コロナのお陰で毎日暇です」と頭を抱える。
「うちは基本的にホストさんが店終わりにアフターで使ってくれる店なんで、ホストに客がこないと、そもそもアフターがないから客がこないんです。会員制ではないですが新規は滅多にこないし、そもそも歌舞伎町自体、以前に比べるとあまり人が歩いていない」(タクヤさん、以下同)
タクヤさんは、コロナのニュースが出始めた当初は「まあ、すぐに収まるだろ」と楽観視していたそうだが、状況は悪くなる一方だと嘆く。
「ここ数日は店を開けても1卓しか客が入らないこともザラ。常連さんで羽振りが良かった人が来てくれても財布の紐が固くなっているように感じます。ホストも風俗嬢もキャバ嬢も『稼げてない』って話しか出ないから、空気も重いですしね(苦笑)。このままだとコロナで亡くなる人よりコロナの煽りを受けて死ぬ人のほうが多い気がします。特に歌舞伎町で働いている人の自殺が相次いだりしなければいいな、と思います」
繁華街を取り巻く人たちに大打撃を与えているコロナウイルス。タクヤさんの懸念が的中しないことを願う。<取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。近著に『
最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)がある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。Twitter:
@sally_y0720