更新日:2020年04月12日 01:28
恋愛・結婚

沖縄の夜の街の現在。ここ数年で増加するミックスバーとは?

スナックが激減したワケ

 続いて訪れたのは、同じく松山にあるスナック。ママは36歳と若いが、ここ数年で松山のスナックが一気に減った理由を訪ねてみた。
スナックのママの料理は絶品

スナックのママの料理は絶品

「バブル時代、松山は料亭が多かったんですよ。今でいう高級クラブのような形ですね。それがバブル崩壊後にスナックになって時代の流れとともに、この辺りでもキャバクラが増え始めたんです。料亭時代のようにお客さんと密接な関係のあるスナックよりライトで、時給の良いキャバクラに若い女の子の応募が集まるようになったんです。そのためスナックは人手不足になり、店も縮小気味に……。2015年頃には当時、スナックをやっていたママ達が引退して一気に減少した……と聞いていますね」
前島3丁目

前島3丁目

 現在、松山のスナックは30代~40代の若いママがいるスナックが多いという。スナックといえばもう1つ、ローカルなスナック街が那覇にある。松山から南東へ徒歩5分程度で行った場所にある、前島3丁目。
前島3丁目のスナック

前島3丁目のスナック

 古くからのスナックやキャバレーが残り、深夜まで営業している店も多い。年配のママがいる店が多い中で、夫婦で経営しているスナックで飲むことにした。2人とも80歳近くという大ベテランで、パパは泡盛をストレートで飲んでいた(強い……)。店内にカラオケはあるものの、テレビからはNHKが流れている。他愛ないことを話しながらビールを飲んでいると、まるで田舎のお婆ちゃん家に来たような気分になってくる。  筆者は3月に取材を行ったが、コロナが拡大し続ける状況で、夜の街は悲鳴をあげているはずだ。一刻も早い収束を願う。<取材・文・撮影/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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