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入社2週間で辞めた新入社員、学生野球出身の根性に期待するも…

 コロナウイルスの収束の目途が立たず、多くの企業が今もテレワーク体制を続けている。いまだに新入社員とはほとんど顔を合わせたことがないというケースは珍しくない。そのせいか、「いまいち要領を得ない」と感じているかもしれない。
履歴書

※写真はイメージです(以下同)

 さて、新入社員は夢や理想を描いて入社してきているはずだが、そこに立ちはだかる現実。実際に働いてみた結果、仕事内容や社風が合わず、すぐに辞めてしまう人がいることも事実なのである。

「英語力が生かしたい」と商社に入社、理想と現実のギャップに打ちのめされ…

「私の名前は、どこの国でも通用するようにと両親から付けてもらったものです」  松本エリナさん(仮名)は、両親が国際志向で幼い頃から英語に触れていた。10代の頃には英語圏への留学も経験。しかし楽しいことばかりではなかった。そこで感じたことは、根強く残るアジア人に対する人種差別だった……。大学では英語を専攻し、国際社会に対する思いがありつつも、日本で福祉系のアルバイトを始めた。 「私は人から良く見られる、納得される、批判されない、普通の人になりたかった。安定した普通の生活がしたかったんです」  同僚に「頼りがい」を認められ、徐々にやりがいが生まれたという。しかし、英語とはかけ離れた職業だ。これまで一般的には“キラキラ系”とイメージされる国際社会が身近だったことから、福祉系の仕事に物足りなさを覚えた。  そこで、外国向けの商社で働くことを決意する。今度こそ理想の仕事かと思いきや……。 「アルバイトから始めて、正社員になりました。でも、6か月で退職しました。もともとオフィスワークは性に合わなかったんです。また、その先の具体的な目標がなかったのも大きかったですね。今まで自分が努力して得てきたこと(英語)が、結局は何も報われなくて」  外国向けの商社とはいえ、英語を使う機会がほとんどなかったのだ。転職が珍しくはなくなった昨今、エリナさんが国際的な価値観を活かせる仕事に出会えることを願っている。

体育会系出身のはずが…2週間で辞めた新入社員

コンサート 沖縄県でコンサートやイベントを運営する会社に勤めている北嶺健二さん(仮名)には、忘れられない新入社員がいたという。学生時代は野球部で、以前は関東で飲食業をやっていたそうだが……。 「イベント業界は常に人手不足で働く人を集めるのも大変。社長から新入社員の情報を聞いて、当初は救世主だと思いました。業界的に上下関係が厳しく理不尽に叱られることはしょっちゅう。それに、お客様からのクレームも日常茶飯事だから、メンタルが強くないと正直務まらない職業だと僕は思っています」  新入社員が来る日を楽しみにしていた北嶺さん。しかし、初日からとんでもない事件が起こる……。 「社内は『どんな人が来るんだろう』とワクワク感が高まっていました。しかし、就業開始時間を過ぎても姿を見せません。そんな時、社長から『ミニバイクで出勤途中に事故に遭ったようだ』との報告が。大丈夫かなって、皆がざわざわしていました」  それから2時間後くらいに出社した新入社員。足の捻挫に肋骨骨折と、無事だったのはなによりだったが、仕事を始めてから3日も経たないうちに北嶺さんは「この業界には合わない」と直感したようだ。 「まず、声が小さいんです。野球部と飲食店って言ってたけど、そうは思えないほど、とにかく声が小さい。正直、この先が不安でした。電話対応でも『分かりません』をお客様に連発。分からなかったら電話を代わればいいじゃんって内心ハラハラドキドキでしたよ」
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