更新日:2020年06月22日 22:09
ニュース

都知事選“大本命”小池百合子、学歴詐称疑惑とコロナ対策で身内からも不満噴出

いつまでも消えない学歴問題

 ジャーナリスト・石井妙子氏の著書『女帝 小池百合子』(文藝春秋刊)で詳述された学歴詐称疑惑については、国立カイロ大の声明と卒業証書の公開により払拭したかに見える小池氏。だが、都民ファ都議からは「会見終了後に卒業証書のコピーを配るのにとどめ、証書に関する質問を受け付けなかったため、完全に幕引きを図ることができなかった。  それどころか、首席卒業について『昔の話なので一つひとつは覚えていない』と発言して、かえって疑いを強くさせてしまった」という声も。いつまでも消えない学歴問題に、いら立ちを隠さない関係者も少なくないのだ。    そんな身内に燻る不満に加えて、小池氏の不安材料となるのがコロナ対応だ。前出・都政担当記者が話す。 「都知事が出馬表明して以降、新規感染者数が20人を下回ったのは1日だけ。平均して30人以上おり、当初の東京アラート発出の目安となっていた『直近1週間平均の一日当たり新規感染者数20人以上』を超えています。夜の接待を伴う飲食店でのクラスター発生が、感染者数を押し上げているかたちではありますが、今後、第2波が本格化するようなら、自粛を解除した都知事の責任が問われるのは必至。小池さんにとっての都知事選最大の強敵はコロナと言って間違いないでしょう」  そのため、注目は小池氏が獲得する票数に集まっている。 「小池都知事選の前回の獲得票数が290万票で、自公推薦の増田寛也さんが180万票でした。コロナ禍の影響で投票率が下がる可能性があることを差し引いても、400万票超えで圧勝する可能性は十分あります。一方で、300万票を大きく割ってくるようならば『小池人気失速』と報じられてもおかしくない。  その小池氏の得票を左右しそうなのが、左派分裂の影響で2番手候補にも急浮上している維新推薦の小野さんです。吉村人気で維新の支持は東京でも広がって浮動票が流れやすいうえに、検察庁法改正案などで自公政権から距離を置くようになった保守層の受け皿にもなりえる。吉村府知事が応援演説に入るようなら、さらに票の上積みが予想されます」(国民民主幹部)  夏の激闘は間もなく決着する。 取材・文/2020都知事選取材班 写真/時事通信社
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ