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『カメラを止めるな!』出演女優の真魚。心の中で「自惚れるなよ」を唱え続けた

 女優の真魚(28)、というよりも2018年に社会現象化したインディペンデント映画『カメラを止めるな!』の主人公・日暮隆之(濱津隆之)の娘・真央役と紹介した方が早いかもしれない。無名女優から一転、現在の事務所への所属が決定したシンデレラストーリーも夢を与えた。『カメ止め!』出演で人生激変。そんな周囲の喧騒をよそに真魚本人は「いつかは過ぎ去る祭り」と冷静に受け止めていた。自惚れなかったのは、4年間の潜伏期間があったからだ。
女優の真魚(28)

映画『いけいけ!バカオンナ~我が道を行け~』に出演する女優・真魚

『一番仕事が取れていない女優』と言われていた

 女優を志したのは23歳と意外と遅咲き。アパレル関連企業を辞めて俳優事務所に所属したものの「オーディションの書類審査も通らず、まったく何にもかすらずで。現場に呼ばれてもエキストラかスタンドインでカメラに映る事さえない。当時所属していた事務所の中でも『一番仕事が取れていない女優』と言われる存在でした」と駆け出しは落ちこぼれ組だった。  当時の事務所を退所しフリーとなって出会ったのが、のちに旋風を巻き起こすことになる『カメラを止めるな!』のオーディション。そこそこ仕事ができるディレクター・日暮隆之の天真爛漫な一人娘・真央役に合格した。映像専門学校ENBUゼミナールのインディペンデント映画にも関わらず、蓋を開けたらサプライズ大ヒット。その年の話題をさらった一大カルチャーとなり、出演者たちにも次々とスポットが当てられた。 「自分としては一体何が起きているの? という感覚でした。チャンスが来たら絶対に掴むという気持ちで活動をしていたのに、いざやってきたチャンスがあまりにも大きすぎて、すぐに把握することができませんでした。毎日のように全国の劇場を回っていたので、時の流れがわからなくなるくらい目まぐるしい日々でした」と、『カメ止め!』渦中を振り返る。  Twitterのフォロワーも増えて、DMには疎遠だった知り合いから「映画見たよ!」のメッセージが届く。舞台挨拶に立てば熱狂的ファンが声援を送り、誰もが自分を知っている世界に変わった。フリーで活躍していることが話題になると、複数の芸能事務所からのオファーが殺到。自惚れてもおかしくない状況の中、真魚はふっと我に返った。 「こんなにたくさんの人が『カメ止め!』を観てくれたことが嬉しい反面、そんな機会が今までになかったので、感謝と喜びがピークに達したら急に“怖い”になった。いただいたチャンスは活かしつつも“自惚れるなよ、自分”と言い聞かせるようになりました。これもいつかは過ぎ去る祭り、次の準備に移らなければと思ったりして」。
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『カメ止め!』ブームから2年経ち…
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映画『いけいけ!バカオンナ~我が道を行け~』
(2020年7月31日(金)TOHOシネマズ 日比谷他、全国公開)

オンナたちが闊歩する全ての女性たちに贈る応援ムービ

出演:文音 石田ニコル 真魚 小野塚勇人 花沢将人 藤田富 菅谷哲也 / 小西遼生 / 田中要次

監督/永田 琴 脚本/北川亜矢子 原作/鈴木由美子『いけいけ!バカオンナ』(講談社「Kiss」所載)

主題歌/ AISHA「My Home」(W Music Labels)
製作/ネスト 制作協力/E・F・P 配給/アークエンタテインメント

©鈴木由美子・講談社/ネスト

HP:https://gogo-bakawoman.jp/

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