原作者逮捕で『アクタージュ』が打ち切り。『たけし』『るろ剣』は復活したけど…
週刊少年ジャンプ連載の人気漫画『アクタージュ act-age』原作者の松木達哉(ペンネーム・マツキタツヤ)容疑者が、8月8日に強制わいせつ容疑で逮捕され、漫画ファンに衝撃が走った。
週刊少年ジャンプに1997年から『世紀末リーダー伝たけし!』を連載していた島袋光年氏は、2002年8月、出会い系サイトを通じて知り合った当時16歳の女子高校生を買春したとして、児童買春禁止法違反で逮捕。この影響により連載が打ち切られたほか、予定されていた単行本の新刊発売は中止され、既刊も絶版となる事態に。
別の2人の女子高校生にも買春していたとして再逮捕された島袋氏は、同年10月に懲役2年・執行猶予4年の判決を受けたが、2004年にスーパージャンプで『RING』の連載を開始し、見事に連載作家として復帰。また、2005年には、『世紀末リーダー伝たけし!』のワイド版発売の報せとともに、スーパージャンプにて『完結編』と銘打たれた続編が連載再開を果たし、同年11月に無事完結した。前述のように通常版の単行本は絶版となっているが、現在はワイド版が最終巻(13巻)まで無事に刊行されている。
しかも島袋氏は2008年からグルメバトル漫画『トリコ』の連載で、週刊少年ジャンプに帰還。同作は2016年まで長期連載され、テレビアニメ化、映画化もされるほどの大ヒット作となり、島袋氏の完全復活を印象付けたのであった。
『アクタージュ』は8月11日発売の週刊少年ジャンプ36・37合併号の掲載を最後に、連載終了(打ち切り)の憂き目に……。
2018年8号から連載を開始した『アクタージュ』(既刊12巻)は、少年漫画としては珍しい女優の女子高生が主人公で、「芝居」「役者」という題材を扱いながらもコミックス累計発行部数300万部を記録する人気連載作となっていた。2022年には『アクタージュ act-age ~銀河鉄道の夜~』として舞台化の発表もされており、そのヒロイン役オーディション企画の真っ只中でもあったのである。だが残念ながら同舞台も連載打ち切りの余波で中止が発表された。ジャンプ35号本日発売!
— アクタージュ act-age公式【スタジオ大黒天】 (@ST_daikokuten) August 3, 2020
アクタージュ、大河ドラマ編大人気御礼センターカラーです!いつも応援ありがとうございます!
今回は環さん堂々のソロカラー。強い…!
是非本誌でご確認ください! pic.twitter.com/Iz8zFwal5d
過去には、同じく性犯罪によって逮捕・書類送検され、惜しくも連載終了・当面の休載を余儀なくされたジャンプ作家が何人かいる。しかし、その作家たちは、執行猶予や罰金刑を終えたあとに見事復活を果たし、連載を再開していた。罪状は異なるが、原作者・松木容疑者が罪を償ったあとに、『アクタージュ』が連載再開することは現実的に考えられるのだろうか。前述したジャンプ作家の事例から推察していく。脚本・演出の松井周さんは第55回岸田戯曲賞を受賞され、国内外で評価を集める素晴らしい演出家さんです。
— アクタージュ act-age公式【スタジオ大黒天】 (@ST_daikokuten) June 1, 2020
片や企画制作のホリプロさんは藤原竜也さんや高畑充希さんが所属され、蜷川幸雄さん宮本亜門さんら世界的演出家と本格舞台を送り出してきた事務所。
どんな舞台になるのか楽しみです…! pic.twitter.com/iZpJH0hU8i
『世紀末リーダー伝たけし!』はジャンプ連載中に児童買春禁止法違反で作者逮捕
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