フォロワー数110万人!土井レミイ杏利を直撃「僕がハンドボールをメジャーに」
今夏、’88年ソウル五輪以来、東京2020で開催国枠として8大会ぶりに五輪に出場する予定だったハンドボール男子日本代表。そのチームで主将を務めるのが、’19年夏までハンドボール強豪国フランスでプレーしていた土井レミイ杏利である。
フランス1部シャンベリー時代にEHFカップでベスト4に進出するなど日本人選手のなかで突出した経験を誇る土井だが、昨夏に帰国し、現在は日本リーグの大崎電気に所属。そんな彼のもう一つの顔がTikTokerなのだ。若者に人気の動画SNS、TikTokで「レミたん」の愛称で日々更新を続け、フォロワー数は110万人(8月20日現在)を超える勢い。あの世界的に有名な渡辺直美よりも約10万人多い反響ぶりだ。
コートでは強靭なメンタルと高い身体能力を武器にしたアスリートでありながら、TikTok上では奇抜な動きでおもしろ動画を連発して、人気を博している。ハンドボール男子日本代表主将とTikTokインフルエンサー。二刀流をいく、彼の真意を聞いた。
――昨夏、フランスのプロリーグから実業団の大崎電気に移籍しました。日本に帰国した理由は何だったのですか?
土井:正直、日本のハンドボールのレベルはフランスに比べるとだいぶ落ちます。ただ、僕はハンドボールを愛しているし、せっかく東京で五輪があるのなら、そこにすべてをかけたいと思ったんです。フランスにいると、日本代表の合宿にはほとんど参加できません。それに、僕は日本の選手はプロ意識というか試合に臨む姿勢やメンタル面に課題があると思っていて。その改善に、僕が合宿などを通じて少しでも役に立てればと思ったんです。
――土井選手は、以前から日本代表のなかでも、とくにメンタルが強いと言われているそうですね。
土井:そうでないと、海外ではやっていけませんから。言い方は悪いですが、ハンドボールはコンタクトスポーツで、フランスでは試合前、選手は戦場に行く兵士のように大声を出すなどして殺気立っています。
試合ってやっぱり目の前のヤツをどうやって倒すかっていう感じで臨まないと勝てないじゃないですか。日本リーグはプロではなく実業団ですから、その点で甘さが抜け切れていないのは否めません。
僕が初めて代表でプレーした6年くらい前は、試合前のロッカールームでヘラヘラしている選手がいて、当時日本リーグでプレーしたことのなかった僕は愕然としましたから。ただ、僕がいろいろ言い続けたこともあってか、いまは選手の意識もだいぶ変わってきていて、国際試合でも物おじせずに戦える選手が増えてきているのは間違いないですね。
僕がハンドボールをメジャーへと押し上げる
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