海外では大人気なのに日本では…。知られざるハンドボールの魅力
~今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪 第41回~
※前回の話…スポーツ好きブロガーのフモフモ編集長が、東京五輪でチケットが買えそうな穴場競技探訪へと出かけました。今回のターゲットはハンドボール。球技の中ではマイナーな部類に入るうえ、リオ五輪では「男女で出場できなかった唯一の競技」であるにも関わらず、1964年東京五輪のレガシーである国立代々木競技場第一体育館を大会会場に使用するのは「分不相応なのではないか?」。そんな難癖にも近い声もあがる渦中の競技の実力を自らの目で確かめるべく、ハンドボールの国内最高峰の戦いに足を運んだ……
この日は男女の日本一を決める決勝戦が行われ、女子は「オムロンVS北國銀行」、男子は「大崎電気VSトヨタ車体」という組み合わせでした。まず試合が始まって印象的なのは、そのスピード感。とにかく動きも展開も早い。流れるようにボールが動き、次々に人が位置を入れ替え、目まぐるしく展開します。
ルールだけ見れば「手でやるサッカー」のような競技ですが、この展開の早さはまるでバスケットボールのよう。
しかも、速いだけではありません。
バスケットなら間違いなくファウルになるような接触も、ハンドボールではおとがめなし。ひきずり倒したり手で押し倒したりすることはありませんが、自分のプレーするコースを切り拓くためにガツンと身体で当たっていく場面はしばしば。ゴール前の攻防ではもつれ合うようにして、両チームの選手が頻繁に倒れます。ちょっとしたラグビーくらい激しい接触の応酬です。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1282287
勝負所のゴール前でのプレーはとりわけ激しい。ハンドボールではゴールから6メートルまでの範囲にはゴールキーパーしか入れないのですが、「空中」にいることはOKとされています。そこで攻撃側は少しでもゴール近くからシュートするために、ジャンプして空中でシュートを放とうとします。当然守備側は身体でブロックして阻止しようとします。結果、倒れます。
その攻防を制して放たれたシュートは、手で投げているだけあって速い。その時速はおよそ100キロほどだそうですが、とにかく距離が近いのでものすごく速く感じます。しかも空中に跳んでから投げるコースを変えたり、回転を掛けてバウンドで変化させるなど、最後の最後まで油断のできない駆け引きが行なわれる。野球の勝負所のような、シューターとゴールキーパーの1対1の攻防がある。
そこでゴールキーパーもキャッチするというよりは「身体のどこかに当たってくれ!」という形での守りかた。あえてなのかもしれませんが、ちょっとお腹を太らせておいて、脇の下を抜けていくボールに横っ腹をかすらせて得点を阻止するなんて場面も見られました。
※フモフモ編集長の「今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪」第1回~の全バックナンバーはこちら
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