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無職の38歳、コロナで同棲してた彼女から見放され“家なき中年”に

 新型コロナウイルスの影響で、人間的な生活を営むために必要な“家”まで奪われる人が増えているという。今回は彼女から見放され、家を追い出されたアラフォー男性に注目。年齢的にも巻き返しの難しい「家なき中年」の辛すぎる現実を取材した。
「家なき中年」衝撃ルポ

広さ1畳の名ばかりシェアハウス。リクライニングシート・毛布・テレビは完備。隣人の強烈ないびきに悩まされているという

コロナを口実に彼女に家を追い出され偽シェアルーム送り

▼林隆さん(仮名)38歳・家なし歴4か月  かつて、自称売れっ子ライターだった林隆さん(仮名・38歳)は、約9年前、主戦場だった雑誌の休刊が相次ぎ、一気に仕事を失った。  それから今まで無職を貫いてこられたのは、長年交際する女性の家に転がり込んでいたからだ。確かにバカリズムをちょっと可愛くしたような愛嬌のある顔立ちではあるが……。 「僕って、なんか母性本能をくすぐるらしいんですよ。その彼女とは30歳でカネがなくて家賃が払えなくなったとき、飲み屋で知り合いました。僕を養ってくれるのは『可愛いから』ですって(笑)。同棲中ずっと無収入だったけど、新しい仕事を探す気にもなれませんでした。気づけば、同棲して8年の月日が流れてましたね」

コロナ禍で彼女にも心境の変化が…

 しかし、コロナ禍で彼女にも心境の変化が起こる。 「2DKと広めの物件でぜんぜん密じゃないのに、彼女からコロナにかかったら怖いし、とりあえず格安のシェアルームを探したから距離を置こうって言われました。餞別に5万円渡されて、荷物はキャリーケースのみの強制退去ですよ。まあ、彼女も38歳ですし、8年結婚もせずに家に男を住まわせておくのに嫌気が差したんでしょうね」  彼女が用意したのは、シェアルームとは名ばかりのネットカフェ風に薄い板で仕切られた部屋。汗と脂のすえた臭いに満ちた1畳ほどのスペースで、当然住民票登録もできない。
「家なき中年」衝撃ルポ

家を追い出されたことに恨み節を言いながらも、思い出の写真を見つめる姿は寂しげ。「今はLINEを送っても返事はないですね」

「最近は知り合いと芸能事務所をつくろうと思っているんで、室内で電話ができないのも不便です。元カノに『可愛いと思うなら、コロナごときで追い出すな!』と電話で言いたいですね(笑)」  彼女に見放された瞬間、容易に家を失い路頭に迷ってしまった林さん。独り立ちしようと奮闘しているが、その道はあまりに険しい。
「家なき中年」衝撃ルポ

コロナまではヒモ生活を満喫していたが、唯一のセーフティネットである彼女から見放され家なき中年に

<取材・文/週刊SPA!編集部> ※週刊SPA!9月1日発売号より
週刊SPA!9/8・15合併号(9/1発売)

表紙の人/ 今田美桜

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