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ぎっくり腰の応急処置。セルフ指圧術でつらい痛みを和らげる方法

―[超速ストレッチ]―
 テレワークが主流となりつつある今、家にこもりっきりでいることによるストレスや運動不足、そして、そこから生じる体の不調に悩まされている方は多いだろう。肩、腰、首。長時間のデスクワークで凝り固まった筋肉を解消する超速ストレッチ術を、『超速ストレッチ』の著者であり、藤沢市・辻堂の慢性腰痛整体院「和-KAZU-」の迫田和也氏が伝授。図解まんがと合わせて解説していこう。

第2回 ぎっくり腰対策と予防のストレッチ

 現在進行形で「ぎっくり腰」になり、ワード検索でこの記事にやってきた方も多いと思いますので、まずは押すだけで痛みを改善する応急処置の方法をお教えします。  ぎっくり腰とは端的にいえば腰の捻挫です。腰を前後に動かしただけではなく、左右にひねりの動作が入ったときに「ピキッ」とくるのがぎっくり腰です。なぜか。腰椎はひねる角度がほとんどなく、回旋角度でいえば5度くらいといわれてます。そこがなぜひねってしまうのかというと、ひねる動作をするべき「他の部位」が硬くなってしまい、腰が“動きすぎてしまった”ことが原因です。つまり、ぎっくり腰の応急処置は、硬くなった「腰まわり」の部位を押して、緩めることが肝心となります。  キーとなるのが腰の横側にある「大腿筋膜張筋」という筋肉です。探し方は簡単。腰に手を当てたときに触れる上前腸骨棘と、足の付け根にあるでっぱりの骨(大転子)の間にあるのが「大腿筋膜張筋」です。 ぎっくり腰の応急処置

上半身の回転と足の開閉も

 マンガの内容を捕捉します。ぎっくり腰になると、座っただけでもつらい方も多いので、無理せず、まずは10秒間だけ「大腿筋膜張筋」を押してみてください。それから、ゆっくりと前後左右に上半身を動かします。「大腿筋膜張筋」を押しながら、まずは前後に10回。その次に左右に10回ずつ動かします。左右に動かす際、右に倒す際は「大腿筋膜張筋」を押している右を強めに、左に倒す際は左を強めに押すと、よりゆるんできます。  まだ余裕のある方は「大腿筋膜張筋」を押しながら上半身をゆっくり左右に10回ずつ回してください。そして、最後に「大腿筋膜張筋」を押しながら、足を開閉する動作をします。こちらは10秒間行ってください。  いかがでしょうか。ぎっくり腰になっている方はもちろん、腰に鈍痛があったり重たく感じている方も、股関節まわりがほぐれているのを実感できたと思います。この記事は現在進行形でぎっくり腰になっている方向けの応急処置ですので、動きが小さめですが、次回、ぎっくり腰対策と予防のより効果的なストレッチを紹介します。<マンガ/クニ>
柔道整復師。神奈川県藤沢市 整体院「和-KAZU-」院長。整体院にて長年の慢性腰痛患者の根本改善をサポートする傍ら、YouTubeチャンネルKazuya Sakodaでは、体の痛みを根本的に改善するためのセルフケア動画を定期配信している。

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