「電車のつり革には触れない」辛坊治郎が語る“繊細すぎる自分”との付き合い方
今、「繊細さん」と呼ばれる人を扱った関連本が売れている。長年、多くの日本人が繊細さから生きづらさを感じていた原因が「HSP」という気質だと判明したのだ。キャスターの辛坊治郎氏も、繊細さから不潔恐怖症を併発し、いまだに電車のつり革は触れず、公共の場の洋式トイレは苦手。「学生時代は本気で治そうと、当時衛生環境が良くなかった東南アジアをあえて旅する荒療治に出たことも。こうした“訓練”がなければ、社会にさえ出ることができなかったと思います」という辛坊氏。繊細すぎる気質とどのように折り合いをつけてきたのか取材した。
●HSP(Highly Sensitive Person)ってなに?
「ハイリー・センシティブ・パーソン」の略。感覚から得た情報を処理する神経が敏感で、刺激や他人の感情に過敏に反応する特性を持つ人を指す言葉として話題に。’96年、アメリカの心理学者、エイレン・N・アーロン氏が提唱したことで認知された
舌鋒鋭い物言いでメディアの第一線で活躍する辛坊治郎氏。だが、幼い頃から繊細な気質に生きづらさを感じ、一時は強迫性障害に悩まされたことも。繊細歴64年の大ベテランは、どのように生きづらさと折り合いをつけてきたのか。
――テレビやラジオでの切れ味鋭いコメントを聞いていると、辛坊さんが繊細さで思い悩んでいるイメージがなかなか思い描けません。
辛坊:そうですか? 外出の際には何度も家の鍵をかけたか確認しないと気が済まないし、電気もスイッチが切れているか気になって仕方ない。
僕の目がいつも細いのはちょっとした光でも眩しいからだし(笑)、皮膚感覚も敏感でサウナを出ていきなり水風呂に飛び込むマネは絶対にできない。
それに、顔の表情などから、その人が考えていることが知りたくなくてもわかってしまうんですよ。だから人といると、とにかく疲れます。
――まるで超能力のようですね。
辛坊:いや普段から無意識のうちに人の顔色ばかり見ているからだと思いますよ。腹芸に長けた政治家の本音が見えたりと仕事で生かされる部分もありますが、私生活では限られた人としか付き合えません。
でも僕がラッキーだったのは、相手の本音を慮ってばかりの僕なんてお構いなしのいわゆる“空気を読まない”タイプの友人に恵まれていたこと。
HSPは5人に1人といわれていますが、逆のタイプもその程度の割合でいるはず。僕の妻もこの“鈍感力”タイプです。でも子供は僕に似たタイプなので、我が子ながら一対一だと探り合いばかりで疲れます。
繊細歴64年の辛坊治郎が語る「繊細さを受け入れる技術」とは?
“空気を読まない”タイプの友人に恵まれた
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