――最後に、プライベートとお仕事で叶えたい夢をそれぞれ教えてください 久保田：友達を遊びに誘いたいです（笑）。今はこの状況だからっていうのもありますけど、私、’20年に友達と遊んだ回数がたったの2回だったんですよ。ヤバいですよね？　今年もう終わりなのに……。 「仕事終わりの打ち上げにご飯へ」ということはあるけど、「丸1日休みだから、誰かを遊びに誘おう」は、私自身もともと一人の時間が好きなので、みんなの大切な時間を奪ってしまうのが申し訳ないと思ってしまうんですよね。もちろん、誘ってもらえたら嬉しいし遊んだら楽しいんですけど、自分からはなかなか誘えない。 ――今はまた感染が拡大していますが、再び落ち着いてきたら誘ってみるのもいいかもしれませんね。では、それがプライベートでの夢だとしたら、お仕事で叶えたい夢って何ですか？ 久保田：ファンと普通に話したいです。さきほども軽くお話しましたけど、以前はライブや特典会をやったときに、直に話せていたんです。それが8年間コンスタントにあって、当たり前だと思っていたのに急になくなったので、今は本当に寂しいし早く会えたらいいなと思っています。

オンラインライブをすればするほど、ファンのみんなに会いたくなっちゃう。ナーン　お客さんありのライブもしたいけど、話したい。感想、実際に聞きたい。どこがよかったとか、あそこ上手くなってたねとか、楽しかったねって喋りたい…しゃべりたい…シャベリタイ…

— 久保田未夢(i☆Ris) (@iRis_k_miyu) November 8, 2020

――それだけファンの存在が久保田さんにとって大きいんですね。 久保田：私はアイドルとしてデビューしたけれど、自分がアイドルに向いているかどうかもわからないまま活動をすることもありました。踊れているのが奇跡なくらい運動苦手ですし(笑)。それでもこれだけ「楽しいな」「続けたいな」と思わせてもらえているのは、アイドル久保田未夢を好きと言ってくれている人の声やそれを言葉にしてもらえる環境があったからなんです。だからこそ、また実際に会って、何気ない会話を交わしたいなと。それが、ここ最近の夢ですね。＜取材・文／松本まゆげ　撮影／尾藤能暢　ヘアメイク／原田琴実　スタイリング／津野真吾(impiger)　衣装協力／OSEWAYA、BRAND SELECT＞ 【久保田未夢　プロフィール】 ’95年、埼玉県生まれ。’12年、オーディション合格者で結成された6人組声優アイドルグループ「i☆Ris」のメンバーとしてデビュー。翌年に声優デビューを果たした。出演作『ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』が現在放送中。最新のデジタル写真集『片道切符』は、初秋に箱根で撮影。登山鉄道や旅館などで素の表情を切り取った力作だ