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渡部建のグダグダ謝罪会見。ダメなところを3人の識者が分析

今回の件は“不倫”ではなく“不貞”

梅田みか氏

作家・脚本家・梅田みか氏

 多目的トイレに女性を連れ込み、事が済んだらメールの履歴を消去させ1万円を渡す――。  今回の騒動では不倫相手に対する愛情のかけらも見えないことから、「女性の人権を蹂躙している」といった批判の声も上がった。  だが、作家・脚本家の梅田みか氏は「そもそも渡部さんの行為が“不倫”として扱われていることに疑問を抱いています」と分析する。 「本来不倫とは、相手にパートナーがいようとも別の人に対して気持ちをもって忍ぶ恋を貫くこと。なので3年間、妻をあざむき不倫の恋に走った俳優・東出昌大さんのほうが、罪としては重いです。渡部さんの場合は個人の性的趣味嗜好としか考えられない。これは“不倫”ではなく“不貞”です」  渡部氏は会見の場で、六本木の多目的トイレにて不倫相手と性行為に及んだという先の報道について全面的に認めた。梅田氏はこの件に関して「人がどんな性癖や願望を持とうが個人の自由であり、それを否定すべきではない」と前置きしつつも、次のように述べた。 「ほとんどの人間はその気持ちを想像力で補う。しかし渡部氏の場合は実際にできてしまう特権を持っていたのが問題でした。彼が築き上げてきた地位が、思わぬ落とし穴となったのです」

不倫ほど面白い恋愛はない。だから不倫はなくならない

 また、女性としての観点から次のように擁護する姿勢も見せる。 「今回のケースでは、状況から見て相手の女性が合意の上だった可能性が高い。彼女の心中はわかりませんが、有名人と秘密を共有することを選んだなら、リークすべきではなかった。彼の行為だけが卑劣だったとは言い切れません」  時代の変化により、不倫も形が変わってきていると言う梅田氏。 「かつて不倫といえば、既婚男性と独身女性とのカップルが定番でしたが、近年は人妻不倫やW不倫など、さまざまな形がある。人に感情がある限り、どの時代でも不倫はなくならない。いま不倫を批判している人たちも、自分がいつどうなるか、なんてわからないでしょう」と語り、「小説やドラマの題材としても、不倫ほど面白い恋愛はない」と独自の見解を示した。  不倫の代償は大きい。しかし、時と場合によっては誰にだって起こり得ることなのだ。
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謝罪はきちんとした設計図を描くことが重要
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