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今こそ観るべき! 新幹線を舞台に描かれる“感染”の恐怖/明石ガクト

動画オーバードーズ

『新感染 ファイナル・エクスプレス』より

『新感染 ファイナル・エクスプレス』

今こそ観るべき! 新幹線を舞台に描かれる“感染”の恐怖

 新幹線は海側の窓際が好き、ワンメディアの明石ガクトだ。Go Toは停止、実家の親からは「帰ってくるな」の電話、人生で最もディスタンスを感じそうな年末年始。これじゃ暇を持て余しちゃうぜ!と自粛モードに我慢ならなくなっているSPA!読者の皆さん、ちょっと待って。今こそ新世代ゾンビパニック映画の金字塔『新感染 ファイナル・エクスプレス』を観て、この狂った時代へ向き合うマインドを学び直そうぜ?  ヨン・サンホ監督は今年のカンヌ映画祭でも「ポン・ジュノに続く韓国を代表する映画監督だ」と称賛を浴びた注目の人物。たった1人の感染者が特急列車に乗り込んでしまったことで車内はゾンビ・パンデミックに襲われる。今どきのゾンビは走るし跳ぶし、とにかく速い。往年のゆったり歩いてにじり寄るヤツなんてもういないのが業界のトレンドである。サンホ監督はもともとアニメーション畑だったので、ここらへんの演出が(ゾンビなのに)生き生きしていて最高に気持ちがいい。特にクライマックスでゾンビの群れが○○になって襲いかかってくる描写は、目を閉じるとふと思い出すほどのインパクトがあり必見の価値ありだ。  何よりも今、この映画を観るべき理由はこれが感染をテーマにしたパニックものだからだ。(ゾンビとの)濃厚接触者へのバッシング。生き残った人々が立てこもる車両は、ロックダウンされた街中で自粛生活を送るマイホームのようでもある。もし、親しい人が、あるいは自分が【感染】してしまった時、どんな行動をとるか? そんな問いがこの映画には溢れている。’21年も強く生きろ!
●『新感染 ファイナル・エクスプレス』 カンヌ映画祭をはじめ各国で反響を呼び、韓国では’16年の興行ランキングのトップに。Netflixなど各種動画サービスにて配信中’82年、静岡県生まれ。動画メディア「ONE MEDIA」CEO。最新刊『動画の世紀 The STORY MAKERS』(NewsPicks Select)が発売中

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