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愛が詰まった“観るサウナ”。『サ道』でととのうべし!/明石ガクト

『サ道』

愛が詰まった“観るサウナ”。『サ道』でととのうべし!

サ道

©『サ道』製作委員会

 実家は「サウナしきじ」からチャリで5分、ワンメディアの明石ガクトだ。しかし世の中、老若男女どこもかしこもサウナブームである。  コロナで多くのサウナ施設が閉鎖され、サウナフラストレーションが高まり切った今年の夏、僕はインスタでとんでもないものを目にする。川沿いでテントサウナをする友人の投稿には、水着姿の美女! 美女! 美女! あれだけオッサンしかいなかったサウナ界、もはやサーフィンと同じくらいオシャなカルチャーに進化しているのだ……。  なーにー? 俺も今すぐ水風呂へ飛び込みたい! そう思ったSPA!読者の皆さん、ちょっと待って。今すぐお家で『サ道』を観て予習を開始せよ!  タナカカツキさんの原作コミックが持つ世界観をドラマ化するという難しすぎるお題に、サウナを心から愛するキャストや製作陣が力を結集して作り上げたこの作品はまさに観るサウナ。  主演の原田泰造さんはサウナーとして有名だったが、主題歌を担当した小山田圭吾さんも大のサウナ好きらしく、オファーが来る前から「ととのう」瞬間の音楽を作っていたらしい。実際、劇中の外気浴シーンでの「ととのい」は必見。

観るだけで気持ちがふわ~っと

 ここ数日、サウナ断ちをしていた僕は観るだけで気持ちがふわ~っとしちゃったぜ。それもこれもこのドラマを実現させた五箇プロデューサーが生粋のサウナーだから。ハウツーもマナーも、サウナにまつわるすべてが熱い蒸気になって身体を包むような作品だ。  自分の「好き」を仕事に持ち込むことは、逆に他の誰かには出せない「強み」を生む。仕事だからこそ、自分の偏愛を持ち込む時代が来たのかもしれないぜ? ●『サ道』 ナカタ(原田泰造)は、謎の男「蒸しZ」(宅麻伸)に出会い、サウナの気持ち良さを知る……。Paraviほかにて全12話が配信中
’82年、静岡県生まれ。上智大学卒。’14年、ONE MEDIAを創業。近著に『動画の世紀 The STORY MAKERS』(NewsPicks Select)がある

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