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公務員は中流じゃない。30歳で月収20万円台前半、タダ働き同然の残業代に泣く教師

下がり続ける可処分所得、不安定な雇用形態……国が「中流」と銘打っていたものが、新型コロナウイルスで明確に崩壊した。仕事も辞められず、転職もできず、パートナーにも頼れず、生活レベルを下げざるを得なくなった新階層“プア中流”。一生安泰な「中流の象徴」とされてきた公務員にもその波が押し寄せている。辛さのあまり円形脱毛症になってしまった小学校の教師を取材した。

公務員は中流のはずだった?学校教師の悲哀

プア中流 不況下でも給与減額が行われず、リストラとも無縁。派手な昇給こそないものの、一生安泰な「中流の象徴」とされてきた公務員。なかでも教員は「聖職」とも呼ばれ地域でも一目置かれる存在だったが、現実は過酷だ。 「辛すぎて、もう辞めようか悩んでいます」  そんな悲痛な叫びと、円形脱毛症の写真をSNSに投稿したのは、埼玉県内の小学校に勤務する小渕翔さん(仮名・30歳)。 「“中流”なんてとんでもない。僕らの年齢で手取りは20万円台前半、残業代も月8000円ほど。月80時間も残業しているので、時給換算したら100円ですよ……」

大幅な給与減からは免れるも、日々の仕事で心身共にへとへと

プア中流

うつ病寸前で発生した大きな円形脱毛症。現在は少し休職したことで回復したが、コロナで再発しそうとも……

 タダ働き同然の残業代は、教員は「給特法」と呼ばれる法律により、基本給の一律4%と決められていることに起因する。賞与で月々の薄給は補塡できているのでは? 「冬のボーナスはコロナの影響で2.25か月分から2.2か月分に減額。ベースが低いので1万~2万円減っただけでもかなり厳しいですね」  さらに小渕さんを苦しませるのは長時間の過重労働だ。 「毎朝7時には登校し、朝マラソンや地域の見回りなど授業以外の業務も多い。休日も廃品回収やボランティア活動など地域のしがらみも多く、ゆっくり休む暇もありません。  さらに’20年はコロナ感染防止対策として、学校中の消毒や児童の検温、さらに授業や配布物のデジタル化など煩雑な業務も増えました」  民間企業のような大幅な給与減からは免れる小渕さんだが、心身をすり減らす教員生活は果たして憧れの「中流」といえるのか? <取材・文/週刊SPA!編集部>
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