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『こづかい万歳』著者の小遣いは月2万円「カネがない時代に戻れた楽しさ」

 SNSを中心に「泣いた……」「気持ちがわかりすぎる!」と世のサラリーマンから共感を得ているエッセイ漫画がある。その名も『定額制夫の「こづかい万歳」』。著者の吉本浩二氏に取材した。

話題の『こづかい万歳』著者・吉本浩二に聞く!リアル小遣い月2万1000円でも幸せになる方法

プア中流

エッセイ漫画『定額制夫の「こづかい万歳」』より

 『定額制夫の「こづかい万歳」』、著者の吉本浩二氏はリアルに小遣い2万1000円だ。 「本当は小遣い3万円だったんですが、3年前に2人目の子供が生まれ妻の判断で3割カットに……。そして家を埼玉県の中古住宅に引っ越しました。漫画の連載を持つとはいえ、基本は原稿料中心の生活。アシスタントさんも雇っているし、生活に余裕はないですね」  そう苦笑する吉本氏。限られた小遣いで、心は荒んだりしないのだろうか? 「生活水準を下げたなかでも、喜びを見つけるのがコツ。漫画でも描いていますが僕の場合はお菓子です。あえてコンビニの“定価”で買うのが僕にとって贅沢で、ストレス発散になります。読者から『激安スーパーで買えば?』なんてツッコまれますが、切り詰め続けると疲弊しますから(笑)」  小遣い2万1000円のち1万円でお菓子を買いまくっているとのこと。ちなみに、吉本氏の奥さんの小遣いは1か月7000円。月一回の「日高屋飲み」をご褒美に、切り詰めながら毎日の晩酌を楽しんでいるそう。

人生を振り返り、思い出深いのは“カネがなかった時期”

プア中流 ときに“購買欲”が芽生えてしまうというが、これも捻じ伏せる方法を吉本氏は持っているという。 「家庭で必要なものに、自分の趣味や意見を反映させる手法です。これも漫画でも描きましたが、シャワーヘッドを買い替えるときは、妻を説得して僕のこだわりを存分に入れ込む。“俺のこだわり”を入れたら購買欲が不思議と満たされちゃうんですよ(笑)」  ときに妻とは没交渉にもなり苛立つこともあるというが、吉本氏は現在の倹約ライフを過ごすコツがわかってきたと断言する。 「人生を振り返り、思い出深いのは“カネがなかった時期”なんですよ。子供の頃、お小遣いのなかで漫画一冊買えたのでも嬉しかったですよね? カネはないけど仲間と夜通し遊び明かしたとか……。  生活レベルを下げたことで、あの時にもう一度戻ったような感じがあります。収入が減るというのは大変ですが、家族で乗り越えたらすごい達成感があると思いますよ」  お金がなくても、人生は楽しんだ者勝ちか?
吉本浩二氏

吉本浩二氏

【漫画家・吉本浩二氏】 現在、週刊モーニングで『定額制夫の「こづかい万歳」』連載中。代表作は『ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~』『昭和の中坊』など。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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