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高学歴なのに年収300万円以下…100人の本音「学歴に裏切られた」

もし人生戻れるなら、どの時点に戻りたい?

Q2.もし人生戻れるなら、どの時点に戻りたい? ▼大学入学以前 35人 ▼大学在学中 29人 ▼就職活動中 9人 ▼社会人として就業中 8人 ▼卒業後すぐ 1人 ▼その他 18人 ※志望校選択の時点で「文系よりも理系を選べばよかった」という意見が多く見られた  そんな彼らへ「もし人生戻れるならどの地点に戻りたい?」(Q2)と聞くと、64人が「大学在学中」もしくは「大学入学以前」と回答。理由は「大学でもっとまじめに勉強すればよかった」という趣旨が多く、高偏差値大学に入学したことで満足し、燃え尽きてしまった人々が多数いる証左だろう。

あなたにとって学歴とはなにか?

Q3.あなたにとって学歴とはなにか?(複数回答可) ▼人として箔がつく 38% ▼人脈づくりに役立つ 32% ▼何も役に立たない 24% ▼人生に必要不可欠 22% ▼職場で幅を利かせられる 15% ▼むしろ邪魔 8% ※「人脈づくり」「箔がつく」と肯定的な意見がある一方で「邪魔」「何も役に立たない」とも  入学したことで満足となれば、「あなたにとって学歴とはなにか?」と尋ねた質問(Q3)に、「人として箔がつく」という空虚な回答が最多となるのも当然か。知識や能力の不足を学歴で覆い隠してきた心理が窺えるというものだ。正直に「何も役に立たない」とする意見も24%と比率は高く、当事者たちは学歴社会の幻想に踊らされた自分のイタさを痛感していると言えよう。  そうした感情を象徴するのが、Q4への回答だ。「自分の子供に高偏差値の大学に入ってほしいか」という設問には、「どちらとも言えない」が大多数の意見なのだ。その中には、「高偏差値と幸福度は関係ない」(44歳・女性)、「学歴だけ良くても使いものにならない」(46歳・女性)など、学歴に裏切られたという思いがヒシヒシと伝わる声が並ぶ。  こうした声から透けて見える彼らの「弱さ」が、ひいては低収入に繋がっているのかもしれない。 Q4.自分の子供に高偏差値の大学に入ってほしいか ▼YES 40人 ▼どちらとも言えない 55人 ▼NO 5人 ※子供には自分の理想を押しつけず、「思うように生きてほしい」という意見が目立った 高学歴貧困の末路<取材・文/沼澤典史(清談社) 撮影/渡辺秀之 モデル/堀内充治 アンケート/パイルアップ >
清談社 ライター/編集 編集担当作→稲田豊史さん『こわされた夫婦』、生駒明さん『フーゾクの現代史』、諸富祥彦さん、島田友和さん、青木美帆さん『1on1コミュニケーション入門』、しみけんさん『モテる男39の法則』。X(旧Twitter):@numazawa_n
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