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コロナで年収マイナス65%…除雪作業員のバイトで一時しのぎする41歳男性

除雪作業員のバイトと出会う

 そんなとき、ネットニュースで今シーズンは大雪との長期予報の記事をたまたま目にして、思いついたのが除雪作業員のアルバイトだったそうだ。 「もともと出身は雪深い東北の山間部なんです。両親はすでに亡くなっていますが家はちゃんと管理していたこともあり、掃除をすればまだ住める状態でした。地元の土木会社が募集していた除雪作業員に採用されたため、冬の間だけ実家に戻ってそこから仕事に通うことにしたんです」  ちなみに仕事は朝9時~翌朝9時の丸1日で、仮眠休憩8時間を含む16時間勤務。日給は1万5000円で時給に換算すれば添乗員の仕事よりも安いが、それでも1日でこれだけ稼げるのは大きな魅力だった。 「朝~夕の8時間勤務の日勤もありましたが、迷わずこちらを選びました。ほぼ1日おきに出勤し、月収にすると23~25万円。長時間の体力仕事なので最初は全身筋肉痛で大変でしたが、これだけ稼がしてもらってるので文句は言えませんよ」

一時的に貯金を増やすことに成功

通帳 実家にいる間も借りているアパートの家賃をはじめ、光熱費や食費、子供の養育費など出費は多いが、「それでも切り詰めれば月7~8万円は貯金に回せる」と話す。 「これから暖かくなるにつれて出勤日数も徐々に少なくなる予定ですが、3月末までの契約なのでこの冬の間だけで30万円はなんとか貯金できそうです。コロナ禍で貯金は減る一方でしたが、冬の間に貯金を目減りさせずに増やすことができるのは本当に大きい。単発バイトを入れながらしのげば今年いっぱいは耐えられそうです。その間に旅行が本格的に再開し、以前のように添乗員の仕事ができるようになればいいんですけどね」  ワクチン接種のスケジュールが発表され少しずつ先の見通しが予測できるようになってきた。それでも旅行が本格的に再開されるまではもう少し時間がかかるだろう。だからこそぜひ添乗員の仕事に復帰して元気な姿を見せてほしいものだ。<TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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