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矢口、ミキティ、加護ちゃん。ハロヲタはメンバーの離脱とどう向き合ってきたのか

ピストル

ピストル「ハロプロは老人ホームを慰問すべし」

スキャンダルで傷ついた心をどう修復した?

──アイドルの場合、スキャンダルなどで唐突に姿を消すケースも多いです。そういったとき、ファンを辞めようとは思わないんですか? 明大:いや、もちろんそのたびに心に傷は負いますよ。古くはなっち、やぐっつぁん(矢口真里)、ミキティ(藤本美貴)、そして加護(亜依)ちゃん……。だけど我々も年齢と経験を重ね、ちょっとくらいのことでは動じなくなっていきますから。ファンが成熟したということなんですかね。 ピストル:いや、それは違うと思う。若いファンは今でも「大切なお知らせ」のたびに著しくダメージ受けていますから。まるで若い頃の自分を見るようです。こぶしファクトリーの若いファンだって、グループ解散のときに「もうダメだ。足を洗う」ってうなだれていましたし。 劔:そうか。我々は勝手にオッサンになり達観するようになったけど、若い人たちの受け止め方はまったく別でしょうしね。 ピストル:推しのスキャンダルで打ちひしがれる若いヲタに対し、「心配するな。そんなことは20年追っかけていれば年中あることだから」なんて言うことはできないですよ。やっぱり若いうちはしっかり傷つくべきだというのが僕の考え。少なくても、わかったような口を若者の前で叩くような老害にだけはなりたくないです。 劔:それが年長者として若者へ接するときの正しい態度かもしれませんね。青春には出会いと別れがつきものですし。 ピストル:若いファンにとって、今はきちんと傷つくべき時期。きちんと泣く時期を経験することで人間としても成長できるでしょうし。
劔樹人

劔樹人「青春には出会いと別れがつきものですから(遠い目)」

加護ちゃん一直線だったのは昔の自分

明大:ピストルさんは加護ちゃんを熱狂的に応援していたわけじゃないですか。加護ちゃん以降も同じテンションでアイドルを応援しているんですか? ピストル:あの頃のピストルと今のピストルは別人だと考えてください。血を入れ替えたようなものですから。当時は加護ちゃんだけに一直線。今は完全なるDDで、可愛い子がいたらどんどん新しいほうに行ってしまう。やっぱり当時と同じようなピュアな気持ちは持てないですよ。Wが復活した2019年のひなフェスも行きましたけど……正直言うと、あの日は同じくステージ復帰した鞘師里保のほうが個人的にはグッときましたね。 劔:実際、あの日は鞘師さんのほうが声援が大きかったですよ。つまり、あそこで歴史が変わったと思うんですよね。我々が考えるレジェンドは辻ちゃんであり加護ちゃんだったけど、今の若いハロプロファンにとっては鞘師さんこそが生きる伝説だったという。 明大:鞘師ちゃんたち9期メンバーが入る前というのは、ジュンジュン、リンリン、亀井絵里の3人が一気に卒業してメンバーが5人しかいなかった。大所帯のグループであるモーニング娘。の歴史上でも異常事態ですよ。ヲタも「どうなってしまうんだ?」と不安に思っていたところ、鞘師ちゃんのダンスがすべてを救ってくれたんですよね。それが2011年の春ツアー。鞘師ちゃんは最初からモノが違いましたね。度肝を抜かれました。
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ここまで来たら死ぬまでハロヲタ
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