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買って住みたい街1位、勝どきのタワマンは買ってもいい?管理の質で見極める

管理の不徹底は費用面にも悪影響を及ぼす

タワマン 更に、このような管理の不徹底は、先述の費用(ランニングコスト)の面にも悪い影響を及ぼす。購入に際し、修繕積立費の値上げ予定額を事前に確認しておくことは当然だが、それ以外にも、この値上げをうまくまとめられるのか、あるいは値上げ自体は実施できていても遅延や滞納は出していないのかという問題もある。新築ならここまでは分かりかねるが、既存物件で検討する際は、管理組合と業者の力の見極めが、いかに重要かがお判り頂けるだろう。  このような価格・管理に加えて、注目すべきはBRT(Bus Rapid Transit)が挙げられる。開催時期をめぐって何かと騒がれているオリンピック跡地の巨大マンションとの関連もあって、再度注目度が高まっている。最大の目的である、HARUMI FLAGからの大量輸送には多くの課題が残っているが、少なくとも現行のプレ運行(虎ノ門ヒルズから勝どき・豊洲・有明)の輸送に限れば、特に問題はなさそうであり、電車以外で都心を巡るよい足になってくれそうである。

“借り入れできる上限金額”ではなく…

 以上を踏まえると、「都心3区」の「タワマン」に強い思い入れがあるのであれば、管理状況をしっかりと見極めたうえで、新築・中古問わず十分に検討の余地があると言えよう。ただし、あくまでも都心部比較で割安と言っているのであり、他のエリアのタワマンよりは高額になるため、“借り入れできる上限金額”ではなく“返済が可能な金額”を予算とすることを忘れないで頂きたい。<文/古川博之進>
タワマンに住む会社員。不動産業、マンション理事長の経験を元に主に不動産業界のテーマを執筆。年100回開催経験から合コンネタも扱うが、保護猫活動家の一面も持ち合わせている。
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