名作アニメ、制作現場は人手が足りない? SNSでの募集告知が話題に
名作アニメが人手不足で作れない!?
2月初頭、あるアニメ製作会社がTwitterで行った告知が話題を呼んだ。現在制作中のアニメが人手が足りずに募集を呼びかけるものである。この募集を行ったのは中野区に本社のあるテレコム・アニメーションフィルム。1975年設立の歴史の長い制作会社で、その技術力は高く評価されている。 そんな制作会社がTwitterで行ったのは「現在弊社で作成していますシェンムーの作監作業ができる方を探しています」という告知。ツイートされたのは2月1日だが、翌2日には早くも「おかげで多数のお声いただくことが出来ました」とツイートしている。 このツイートが話題となったのは、まず人手が足りない作品が『シェンムー』だったこと。これはゲーム史で様々な意味で話題になる作品のアニメ化だ。1999年にドリームキャストでリリースされた、セガの制作するシリーズ第1作『シェンムー 一章 横須賀』は巨額の制作費と、集められたスタッフの豊富さで話題となった。 だが、シリーズは2001年に『シェンムーII』がリリースされた後に未完のまま中断。ドリームキャストを最後にセガが家庭用ゲーム機から撤退したこともあり、名作ながら不運だった作品として記憶されていた。 ところが様々な経緯を経て2015年に再始動。同年にはクラウドファンディングを実施した。このクラウドファンディングは開始から2時間経たない間に100万ドルを集め「もっとも短時間で100万ドルを集めたゲーム」としてギネスに記録されるまでになった。この背景には、日本国内はもとより海外でも続編を待ち望んでいるファンが多数存在したことがあった。【至急!】現在弊社で作成していますシェンムーの作監作業ができる方を探しています。
— テレコムアニメーションフィルム公式/制作部_松宮 (@telecom_seisaku) February 1, 2021
60cutほど未振りがありまして、10cut~でも作業可能なカット数相談させてください。
金額相談に関しましては誠心誠意対応させていただきますので、DM等で直接ご連絡いただけますと幸いです。(follow&RT)
募集は当たり前だが……
ルポライター。1975年岡山県に生まれる。県立金川高等学校を卒業後、上京。立正大学文学部史学科卒業。東京大学情報学環教育部修了。ルポライターとして様々な媒体に寄稿。著書に『コミックばかり読まないで』『これでいいのか岡山』
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