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10年後の小中学校は「フルリモート」に? 体育の授業もVRか

生活様式や価値観が目まぐるしく変わる現代。テクノロジーの進化によって、それはますます加速度を増している。10年後、日本の未来はどう変わっているのだろうか? 今回は教育の観点から10年後を予想する。

小中学校は「フルリモート」に?

生き残り戦略

イラスト/田川秀樹

 各地の教育現場でリモート授業が浸透しつつある今、教育研究家の小林昭文氏は日本の教育環境の大変化を予測する。 「コロナ禍の特例措置として、高校や大学では授業へのリモート参加で卒業単位を認める事例が増えています。向こう10年のうちに、義務教育の小中学校でも『フルリモートで卒業』が実現する可能性は大いにあると思います」  しかも、学習内容は、親世代が机を並べて教科書を読んでいた時代とは様変わりする。 「’20年から実施されている新学習指導要領では、『主体的・対話的で深い学び』をスローガンに掲げています。小学校からプログラミング教育をしているのが象徴的ですが、論理的に物事を見て整理する訓練を重要視しているんです。教科書の暗記ではなく、あるテーマについて自ら調べ、自分の考えを表現するという学習です」

人格形成に親が腐心する時代へ

 ただ、リモート授業の教育効果は教師の力量に負う部分が大きく、担当教師の違いによって学習環境が大きく変わってしまう。  また学校による情報通信環境の格差は、10年たってもそう簡単に解決できる問題ではない。学校選びには慎重を期す必要があるだろう。 「さらに、リモート教育自体に危険性が潜んでいます。対面の交流や部活動などの課外活動が減ることで、子供の社会化や人格形成に支障をきたしかねない。地域のスポーツクラブに子供を入れて異年齢の友人との交流を通じて協調性を学ばせたり、音楽や絵画などの芸術に触れさせるなど、座学以外の多様な学びの機会を積極的に与えることが大切でしょう」
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【未来予想】娘の体育の授業もリモート。狭い家でのドタバタに苦い顔の妻
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