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10年後の小中学校は「フルリモート」に? 体育の授業もVRか

【未来予想】娘の体育の授業もリモート。狭い家でのドタバタに苦い顔の妻

 現在45歳のサラリーマン、素波太郎(年収500万円・妻40歳・娘4歳)をモデルケースに、10年後を「未来予想」してみた。今回は教育編。中学校がリモートになり、娘が体育の授業を家でやることになったら――。 =====  203X年4月10日。娘のカズミは4月から無事に中学2年生に進級したが、ここまでの授業は完全リモート。体育ですらVRを使った指導を受けるご時世だ。ちなみに通学はしなくとも、義務教育ゆえ制服の購入は義務。家計を圧迫する値段に妻はいい顔をしない。  そんな娘の前にホログラム技術で浮き上がった体育教師は、慣れた調子でVRスカイダイビングの授業を展開中だ。  一方、最新ガジェットに抵抗するように、妻・花子は12年前に買った掃除機を押し入れから引っ張り出し使っている。ロボット掃除機の新型が売られるこの頃だが、娘が体育の授業中に誤って蹴飛ばし、故障したのだ。 「家電はリースで、取っ換え放題なんだから全然平気よ!」  と嘯くカズミだが、庶民には高い。金銭感覚をしっかり教えねばと誓う花子だった……。 =====

子供のための生命保険も削減対象。10年後に向けて金融資産をどう守るか?

生き残り戦略

写真/PIXTA

 人生100年時代の老後に向けて、しっかり金融資産を残すためには、この10年間が非常に重要だ。ファイナンシャルプランナーの出岡大作氏にその戦略を聞いた。 「とにかく早く投資を始めてください。株式相場は短期的には大きく下げもしますが、長期で見れば上がっていくもの。世界の成長を取り込むという視点で、海外株の投資信託を積み立て、税制面で優遇されるiDeCoやつみたてNISA等を活用するのはマストです」  この資金づくりは、日々の細かな支出の見直しから。なかでも、最も削るべきは生命保険料だ。 「貯蓄タイプの生命保険は要注意。貯蓄と保障の両要素を含みますが、昨今の低金利下で貯蓄としては利回りが悪いし、いざというときの保障の面では割高です。父親が死んで、遺族にお金が300万~500万円払われたとしても、それだけではとても生活できませんからね」  そこで出岡氏が薦めるのが、収入保障保険だ。 「例えば40歳で子供をつくって、成人する60歳までを保険期間にしたとします。もし途中で父親が死んだ場合、遺族は毎月10万円を受け取れます。遺族の生活保障は手厚いし、保険料も安く抑えられるんですよ」  セコく堅実に財産を残そう。
小林昭文氏

小林昭文氏

【教育研究家・小林昭文氏】 高校教諭、河合塾教育研究開発機構研究員、産業能率大学経営学部教授を経て、研修講師としての登壇や授業改善支援を行う。ブログ「授業研究AL&AL」を運営
出岡大作氏

出岡大作氏

【ファイナンシャルプランナー・出岡大作氏】 ウェブメディア「保険の教科書」編集長。FP、行政書士。’21年、MDRT(生保・金融のプロの国際組織)会員。税金・法律・社会保障政策にも通じる <取材・文/松嶋千春 武馬怜子(清談社)>
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