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『進撃の巨人』人気No.1、エルヴィン団長が魅力的な理由

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第247回
戦闘

※写真はイメージです。

エルヴィンの魅力

『進撃の巨人』にはエルヴィンというキャラクターが登場します。エルヴィンは主人公のエレンたちが所属する調査兵団の団長です。常に冷静な判断を下すリーダーで、エレン奪還戦では自分の腕を巨人に食われても、「進め」と部隊に檄を飛ばしました。また、『別冊少年マガジン』で開かれた第2回人気投票で第2位、第3回人気投票では第1位を獲得、作中屈指の人気キャラクターです。  エルヴィンの魅力は、その人間性にあります。エルヴィンが調査兵団に入った目的は、「父親の仮説を証明すること」でした。教育者だったエルヴィンの父親は、幼い頃のエルヴィンに、「壁の中に逃げ込んだ人類は、王によって記憶を改竄された」という自説を語りました。  この話を聞いたエルヴィンは、父親の自説が危険思想だと気づかずに、町の大人たちに吹聴します。その結果、父親は憲兵に連行され、遠方の地で「不慮の死」を遂げてしまいます。この時から、エルヴィンは「父親の仮説を証明する」という信念を持ちました。調査兵団に入団したのも、『王政編』でクーデターを起こしたのも、根底にあるのはそのためです。

強固な信念の持ち主

 ところが、エルヴィンは戦死する直前に、その信念を手放し、新たな信念を獲得します。その信念に影響したのが、副団長のリヴァイです。この時、エルヴィンたち調査兵団は陥落したシガンシナ区で巨人たちに囲まれ、絶体絶命の状況でした。  そんな状況でも、エルヴィンの脳裏に浮かんでくるのは、同じシガンシナ区にあるエレンの家の地下室のことでした。その地下室にはエレンの父親が残した秘密が隠されており、その秘密はエルヴィンにとって、父親の仮説を証明できるかもしれない、ずっと求め続けてきた答えだったからです。  その一方で、エルヴィンはこれまでに死んでいった兵士たちについても想いを巡らし、「仲間たちは俺らを見ている。捧げた心臓がどうなったか知りたいんだ。まだ戦いは終わってないからな」とリヴァイに語ります。これに対してリヴァイは「夢を諦めて死んでくれ。新兵たちを地獄に導け」と迫ります。  その容赦ない言葉にエルヴィンは微笑み、「自分と新兵を囮にする」という作戦を立案。「我々はここで死に、次の生者に意味を託す」と新兵たちを奮い立たせて巨人に突撃し、命を落とします。この犠牲によってリヴァイやエレンは巨人たちを撃退し、生き残ることができました。
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