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『進撃の巨人』ミカサはなぜ戦い続けるのか?

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第246回 戦い『進撃の巨人』のミカサは、幼なじみのエレンやアルミンと一緒に、調査兵団に入団しました。調査兵団は街を囲んでいる壁の外へ遠征します。壁の外では巨人たちが徘徊しており、襲われて命を落とす可能性もある危険な仕事です。  エレンとアルミンは幼い頃から、「壁の外を冒険する」という約束を交わしていました。特にエレンは母親を巨人に殺されているので、その復讐も兼ねています。それが危険な調査兵団に入る理由です。一方、ミカサの場合は、調査兵団そのものは目的ではありせません。

ミカサが戦う理由

 ミカサの目的は「エレンのそばにいること」です。ミカサは幼い頃に、盗賊に家を襲われました。両親を殺され、自分も売り飛ばされるところでしたが、たまたま現場に居合わせたエレンによって助けられました。  エレンはミカサの近くにいた二人の盗賊を倒すものの、あとからやってきたもう一人の盗賊に不意をつかれ、自分が殺されそうになります。この時、ただ震えて見ているだけだったミカサに、「戦うんだよ!! 勝てなきゃ死ぬ。勝てば生きる。戦わなければ勝てない」と鼓舞します。  これによってミカサは奮い立ち、床に落ちていたナイフを拾い、盗賊の背中に突き立てました。その後、二人は大人によって保護され、身寄りがなくなったミカサはエレンの家族と暮らすようになりました。 「頑張ればうまくいく」という根性論でもなければ、「こうすればうまくいく」という方法論でもない、人間関係に根ざした「だから自分はこれをやるんだ」という信念論が人間には必要です。この信念論のパターンを知るほど、自分の信念を自覚できるようになります。

戦わなければ勝てない

「戦わなければ勝てない」というミカサの信念が発揮されたのはそれから6年後、巨人たちがトロスト区に侵入した時でした。突然起きた巨人の襲撃によって部隊は総崩れになり、本部にいる補給部隊は戦意喪失。巨人との戦闘に欠かせない立体機動装置のガスが不足し、ミカサが所属している訓練兵団のメンバーも生存を諦めていました。  この時、ミカサは「自分一人でも巨人たちと戦いにいく。腰抜けは指をくわえて見ていろ」と挑発します。そして、「一人で戦えるわけがない」と否定する周囲に対して、「できなければ死ぬだけ。でも勝てば生きる。戦わなければ勝てない」と鼓舞しました。  この言葉を聞いたメンバーたちは戦意を取り戻し、ミカサを追いかけ、巨人たちに斬りかかります。その後、ミカサたちは本部を奪還して窮地を脱しました。
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受恩と施恩
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