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『進撃の巨人』ジャンはなぜ調査兵団に入団したのか?

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第248回
兵士

※写真はイメージです。

ジャンはなぜ調査兵団に入団したのか?

『進撃の巨人』にジャンというキャラクターがいます。ジャンはもともと現実的な性格で、「人類は巨人に勝てない」と諦めていました。そのため訓練兵団にいる頃から、「安全な内地で働く憲兵団を志願する」と公言し、危険な壁の外で働く調査兵団を志願していたエレンと度々衝突していました。  ところが訓練兵団を卒業すると、ジャンはエレンと同じ調査兵団に入団します。現実的なジャンの考えは仲間たちにとって良い助言になり、衝突していたエレンも、「調査兵団になってからお前が説教する側になっちまったな」と軽口を叩きつつ、「おかげで吹っ切れた」と感謝を述べています。  そんなジャンの性格がよく表れているのが、超大型巨人との戦闘です。このときチームを指揮していたのは、作戦を立案したアルミンでした。しかし、アルミンは自分の作戦が失敗したことでパニックに陥り、指揮を取れなくなります。この時、一時的に指揮役を引き継いだのがジャンです。

マルコの影響

 ジャンは仲間を安全な場所へ退避させつつ、「俺は状況は読めるが、この場を打開できるような策は何も浮かばねぇ。最終的にはお前を頼るからな」とアルミンに念押します。自分に「できること」と「できないこと」を見極めている、現実的なジャンらしい行動です。  ジャンの調査兵団入団に影響したのは、訓練兵団で同期だったマルコです。マルコは訓練兵団卒業直後に起きたトロスト区攻防戦で、人知れず戦死します。その亡骸を発見したジャンは強く心を揺さぶられます。  戦死者を火葬する焚き火を見つめながら、ジャンは生前のマルコとのやりとりを思い出します。マルコは仲間たちから「指揮役に向いている」と評価されていましたが、本人は「自分よりもジャンの方が指揮役に向いている」「強い人ではないから、弱い人の気持ちがよく理解できる」「それでいて現状を正しく認識することに長けているから、今何をすべきかが明確にわかるだろ?」とジャンに助言していました。  このやりとりを思い出しながら、ジャンは「俺は調査兵団になる」と仲間たちに宣言します。実際に調査兵団に入った後も、「誰の物とも知れねぇ骨の燃えカスにがっかりされたくないだけだ」「オレには今何をすべきかがわかるんだよ」とマルコに影響を受けた発言をしています。  ジャンはマルコの影響を受けて、調査兵団に入りました。このような人間関係を理由にした、「だから自分はこれをやるんだ」という信念論が、人間の行動力の正体です。この信念論を自覚できるほど、行動力も高まります。
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