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『進撃の巨人』を読んだ東大生が「世界史を学ぶ最強の教科書」と考える理由

 現役東大生の布施川天馬と申します。学生生活の傍ら、ライターとして受験に関する情報発信などをしています。

おそろしく設定が深い『進撃の巨人』

東大 みなさんは『進撃の巨人』というマンガを読んだことはあるでしょうか? どこからか現れては人類を襲い食す「巨人」と、巨人から逃れ住んだ人類との世界を懸けた戦いを描いたダークファンタジーです。  長らく人気作品として話題を呼んできましたが、今年6月に最終巻が発刊されるということで、新年早々、世間をにぎわせました。  この『進撃の巨人』というマンガは、実はビックリするほど深く設定が練られているのです! たとえば、「巨人が人を食う」という設定だけを見てみると、非常にファンタジックな世界観のように思えます。  ですが、このマンガのファンタジックな部分は「巨人」についてしかありません。それ以外は非常に現実的な目線から描かれているのです。

なぜ『進撃の巨人』の描写は鋭いのか?

 作中において、政治や対巨人戦略などの人類による営みはむしろ非常に泥臭く、しかしながら緻密に描かれています。  巨人から逃げ惑う人間の絶望感だけに目がいってしまうのですが、よくよく見ると、細かな心情描写がとても丁寧になされているのです。僕は下手なヒューマンドラマよりもよく人間模様が描かれていると思います。  どうして作者の諌山創先生は、ここまで見事に人間を描写できるのでしょうか? もちろん諌山先生が慧眼の持ち主であることもあるのでしょうが、僕は作中の出来事に見本があるからだと考えました。  そう考えて、世界のニュースや過去の歴史を見てみると、僕はあることに気づきました。作中の出来事と非常に構図が似通った事件や社会問題などが現実でも起きているのです!  この『進撃の巨人』というマンガの中で起こっている出来事は、実際に世界中でも見ることができます。この作品は実は社会全体の鏡でもあるのです。  これは逆をいえば、『進撃の巨人』を通して、社会全体を見ることができるということでもあるのだと僕は思っています。今日は『進撃の巨人』の勉強になるポイントをお伝えします!
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『進撃の巨人』が世界史の偏差値を上げる理由
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