元プロ野球選手の公認会計士。受験回数9回、なぜ諦めなかったのか?
―[職業 元プロ野球選手]―
井川慶、中谷仁、坪井智哉。豊作と呼ばれた阪神タイガースの97年ドラフト組だった奥村武博。本格派投手として期待の高卒ルーキーだった奥村は、プロ入り後、度重なるケガに泣かされ、一度も一軍に上がることなく球団を去ることとなった。短い現役生活を振り返り、「プロ入りがゴールだったことを後悔している」と吐露した前編に続き、元プロ野球選手として初の公認会計士になるまでの道のりを追っていきたい。
プロ野球選手をクビになり、「なんとなく」で飲食業を開始

試験で“三振”、諦めようと思ったが
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1968年生まれ。岐阜県出身。琉球大学卒。出版社勤務を経て2009年8月より沖縄在住。最新刊は『92歳、広岡達朗の正体』。著書に『確執と信念 スジを通した男たち』(扶桑社)、『第二の人生で勝ち組になる 前職:プロ野球選手』(KADOKAWA)、『まかちょーけ 興南 甲子園優勝春夏連覇のその後』、『偏差値70の甲子園 ―僕たちは文武両道で東大を目指す―』、映画化にもなった『沖縄を変えた男 栽弘義 ―高校野球に捧げた生涯』、『偏差値70からの甲子園 ―僕たちは野球も学業も頂点を目指す―』、(ともに集英社文庫)、『善と悪 江夏豊ラストメッセージ』、『最後の黄金世代 遠藤保仁』、『史上最速の甲子園 創志学園野球部の奇跡』『沖縄のおさんぽ』(ともにKADOKAWA)、『マウンドに散った天才投手』(講談社+α文庫)、『永遠の一球 ―甲子園優勝投手のその後―』(河出書房新社)などがある。
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