――コロナ禍ではどのような思いで活動されていましたか？ 　 　正直、私は活動のラストが見えていたので、焦りもなく落ち着いていて。これから前に出るためにグループ活動を頑張ろうと思っていたメンバーたちは、コロナで気持ち的にもツラそうだなと感じていました。 ――そういうときに後輩から相談を受けたりも。 　それはあまりないですね（笑）。私は怒ったり、積極的にアドバイスするタイプじゃないので。もちろん聞かれたら答えますけど、なんだか恥ずかしいというか……。 　HKT48って１期生のなかでも役割分担ができていて、後輩にビシッと言ってくれるメンバーがいるので。私はどちらかというと、語らずに姿勢を見せて、刺激を受けてもらえたらいいなっていう気持ちで活動していました。 ――コロナによる移動制限などで、東京で露出する機会が激減したり、地方グループの活動の難しさなど感じなかったですか。 　HKT48としては、昨年に新劇場がオープンしましたし、ソフトバンクホークスやアビスパ福岡など地元チームから仕事をいただいたり。コロナ禍で地元の企業と関わる機会が増えたと思いますね。 　それから田島芽瑠ちゃんが劇団ノーミーツのオンライン演劇に出演したことが話題になって。その発信がきっかけになって、企画・演出・俳優をすべてHKT48メンバーがこなすオンライン演劇の配信イベントを自分たちで準備したり。 　それはコロナ禍じゃなかったら経験できないことだから、限られた環境のなかでも、HKT48は攻めの姿勢で活動できてるのかなと思います。 ――卒業を伝えたときに印象に残ってる反応はありましたか。 　そうですね。さっしーには卒業の日程を事前に伝えたら「これからの人生は自分のものだからね」っていう大人で温かい返信をくれました。その一方で、（宮脇）咲良はすごいびっくりしてました（笑）。 　咲良や（矢吹）奈子がグループを離れた２年の間に、同期のメンバーにはやんわりと伝えていたので。咲良には言うタイミングがなかったから、いきなりで驚いたのかもしれない。 ――引き留められたりはしない？ 　社長さんとかスタッフさんとかファンの方とか、みなさんが「辞めるの止めない？」って言ってくれてるので。そういうふうに思ってもらえることが、ありがたいですよね。 ――SPA！には、シングルリリースや総選挙などのタイミングで森保さんに登場してもらいました。 　さっき少し見せてもらったんですけど、振袖を着て咲良と一緒に撮影してもらったのはすごく覚えています。たぶん咲良とはこれが最初で最後だったと思うので、本当にレアですね。 　あとは総選挙のときに、はるっぴ（兒玉遥）と出してもらって、その帰りにはるっぴから「はるまどってありだね」って急に言われたのも記憶に残ってますね（笑） 　今まで取材してもらった雑誌はすべてお家に保管してあるんです。今まではなかなか見返す時間もなかったけど、インタビューまでじっくり読み返して「この頃はこう答えてたんだ」っていうのは面白いかも。ぜひやりたいと思います！