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「社会への不満は何ですか?」中年男性たちの怒りは、コロナ行政や上級国民へ

年収の違いで結果に差

 さらに、年収の違いによって、結果に差が見られたのが「不満がない 13.4%」だ。内訳を詳しく見ると、年収1000万円以上で約10%に対し、年収300万円台では約16%と、なぜか低年収になるほど不満が減っていく現象が見られた。 「年収100万円、200万円台に比べ、『自分はまだマシ』と下駄を履かせているのかも。ただ、アンケートを通じて、身近な問題ではなくマクロな政治や国際情勢へ怒りを向ける傾向が強いのは気になります。  僕らロスジェネ世代は、当事者が声を上げなければ誰も救ってくれない。だから、日本の未来より自分たちの将来を優先したほうがいい。『若い世代に同じ苦労をさせたくない』と言っているうちに、10年後に自分たちが見捨てられていたら本末転倒です」  身近な暮らしを好転させるには、まず声を上げることが大切だろう。
赤木智弘

赤木智弘氏

「ニッポンの中年」社会の3か条

・自分の抱える不満から目を逸らさない ・ネット上の主張を鵜呑みにしてはいけない ・「社会のため」よりまず「自分のため」でいい 【フリーライター 赤木智弘氏】 貧困問題を中心に、社会に蔓延する既得権益層に都合のいい考え方を批判。著書に『若者を見殺しにする国 私を戦争に向かわせるものは何か』(朝日新聞出版) <取材・文/週刊SPA!編集部 モデル協力/古賀プロダクション アンケート/クロス・マーケティングQIQUMOにて調査>
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