デジタル

あなたのPCは大丈夫?ウィンドウズ11にタダでアップグレードできるPCの条件

アプリ開発者を囲い込む狙いも

ウインドウズ11

スタートボタンが画面の中心に表示されるようになった

ウインドウズ11

ユーザーが興味のあるコンテンツを手軽に見られるウィジェットが用意された

 マイクロソフトのビデオ会議機能を搭載するコラボレーションツール「Teams」がウィンドウズ11に組み込まれるのもポイント。ビジネスユースには大きい影響を与えるだろう。ビジネスチャットサービスの「Slack」などは文句を言いそうだ。すでに昨年、「Teams」を「Office 365」にバンドルしているのは独禁法違反だとEUに提訴しているほど。この場外乱闘も見逃せない。  大きなトピックとしては、Microsoft Storeで販売するアプリの開発者は独自のコマースプラットフォームを利用できるようになった。必ずしもマイクロソフトに上納金を支払わなくてもアプリを販売できるのだ。アップルとグーグルは高い手数料を強制しており、批判に晒されている。アプリ開発で後れを取っているマイクロソフトとしては、この機会にアプリ開発者を囲い込む狙いがあるのだろう。こちらは嬉しい競争と言える。  また、Microsoft StoreからAndroidアプリをインストールできるようになるという。すぐにGoogle Playのように使えるわけではないようだが、とても面白くなりそうな機能だ。

アップグレード可能か診断する方法

 使っているPCがウィンドウズ11に対応しているなら、来年まで無料でアップグレードできる。ぜひ、見逃さずにゲットしておきたい。まずは、PCがウィンドウズ11に対応しているか確認しておこう。マイクロソフトのサイトを開き「互換性の確認」の「アプリをダウンロード」をクリックすると、互換性チェックアプリをダウンロードできる。アプリを開き、「今すぐチェック」をクリックすれば、ウィンドウズ11への対応を確認できる。「このPCでWindows 11を実行できます」と表示されればOKだ。  システムの最小要件は1GHz以上2コア以上の64ビット互換プロセッサ、4GB以上のメモリ、64GB以上のストレージ、DirectX12互換のグラフィックスとなる。  問題になりそうなのが、「TPM2.0」と「セキュアブート」だ。「TPM2.0」は暗号化機能を利用するためのモジュールで、ストレージを暗号化する「BitLocker」に使われている。「セキュアブート」はPCを起動する時に不正アプリを実行しないように検証する機能で、UEFI(BIOS)の機能として提供されている。どちらも、ウィンドウズ11を安全に利用するためのセキュリティ機能だ。  ここ4年くらいに購入したPCであれば「TPM2.0」を搭載している可能性が高く、オフになっている可能性もある。もし、実行できないと表示された場合は、UEFIの設定をチェックしてみよう。  本当に非対応であれば残念ながらウィンドウズ11は利用できない。タイミングを見て、買い換えが必要になるだろう。
ウィンドウズ11

マイクロソフトからウィンドウズ11対応を確認できるアプリが配布されている

 ウィンドウズ11をすぐに使いたいなら、ウィンドウズ10の「設定」から「更新とセキュリティ」を開き、「Windows Insider Program」に参加すればいい。アップデートが配信されれば、自動的にダウンロードする。ただし、開発版は不安定なので、メインマシンには適用しないことをお勧めする。
ウインドウズ11

「Windows Insider Program」の設定画面から「開始する」をクリックする。マイクロソフトアカウントでのサインインが必要だ

 最近、ウィンドウズ10はトピックがなかったので、盛り上がるのは嬉しいところ。なる早の登場を期待したい。筆者は「Windows Insider Program」で最新版をインストールする予定だ。 <文/柳谷智宣>
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
1
2
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート
ハッシュタグ