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不用品交換サイトなのになぜ?「ジモティー」に集まる孤独な人々

コミュニティや人の見極めは大切

孤独

離婚し元夫と子供に関わりのある人脈を絶ち、強い孤独を感じていた佳織さん。一時は自殺未遂にまで追い込まれていたという

 生きづらサミットに繋がって精神的にも安定することができたという佳織さん。コミュニティ内で仲良くなった4人と実際に会い、神社仏閣巡りに行くこともあったという。 「孤独を解消するには、孤独と向き合うコミュニティと、孤独を忘れさせるコミュニティを両立するのがいいと思っていて、今ではジモティー経由で近所の読書会にも参加しています」 なかには異性との出会いだけを求めている人もおり、コミュニティや人の見極めは大切だ。 「信頼できると思っても、本名や住所などの個人情報は隠すようにしています。個人情報を知らないままでも、孤独を解消することはできますからね」  自分に合った居場所を見つけることが孤独解消の一歩目だ。

コロナで急増!孤独なU30が殺到するチャット相談

 コロナ禍で多くの若者を蝕み深刻化しているコロナ孤独。 孤独「現在は一日に600件以上の相談が寄せられています」と話すNPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星氏は、自身も現役大学生で、その必要性から若者の自殺や孤独対策として同団体を設立。  ここを頼る相談者の8割が29歳以下の若者だ。 「コロナの影響で大学がオンライン授業になったり、友達と疎遠になったり、相談内容はさまざま。社会的に孤立した状況になくても孤独に悩む相談ケースは多いですね」  そんな孤独や孤立を抱えた若者に対して、「政府の対応は不適当だ」と大空氏は語る。 「例えば、いまだに電話相談が中心になっていたりしますし、各自治体がLINE相談を導入し始めていますが、小学校で配られるタブレット端末はアクセス制限でLINEが利用できない。子供の目線に立っていないから、初歩的な問題に誰も対処できていません」
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24時間365日、匿名でチャット相談ができる
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