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派閥に逆らう若手の理屈/倉山満の政局速報

総裁選に向け、まとまらない派閥の動き

 さて、今までのところ、総裁選の派閥の動き。 細田派  安倍さんが高市支持だけど、不満たらたら。そもそもまとまりがない派閥が、さらにまとまりなし。ただし、参議院は別。 麻生派  河野さんが麻生さんの許可を得て出馬。しかし、甘利さんの男の嫉妬炸裂。(笑)分裂状態。 竹下派  参議院は結束だけど、衆議院はグダグダ。ただし、いつものこと。 二階派  鉄の規律がどこかに吹っ飛んでいった状態。二階さん、プッツン? 岸田派  さすがに結束。 以下略。

総選挙が近い=勝てる総裁選でないと自分が落選

 派閥の親分が方向を決めれば流れが決まり、他派閥も合流、という方向にはなってないですね。  なぜか? 総選挙が近いからです。
選挙

写真はイメージです

 ここで派閥の根本。派閥(の親分)に従えば国会議員でいられるから従います。今回は、勝てる総理総裁にしなければ自分が落選してしまう。  だから子分たちは勝手な動きをしています。そして、どこの派閥もまとまらない。まとまっているのは、選挙がない参議院の先生方。その参議院議員も来年7月に選挙があるので、「衆議院選挙だけの選挙目当てはやめろ」と牽制しています。
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各派閥が「自主投票」となれば、一気に河野有利に流れる可能性も
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1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『嘘だらけの日本古代史』(扶桑社新書)が発売中

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