仕事

コロナ転職先がブラックだった。それでも「前職よりマシ」と思えるワケ

緊急事態宣言でハローワークが休業

履歴書 それまでの貯金があったため、失業保険が無くとも生活は維持できた。しかしお金よりも問題だったのが、転職先だ。 「辞めてすぐに緊急事態宣言で、ハローワークの窓口も休業してしまって。リクナビや転職エージェントに登録しましたが、エージェントからは営業職しか紹介がありませんでした。その頃はまだ販売職がしたくて、モード系やセレクトショップ以外で探していましたが、求人が全然無かったんですよね……」  転職先が決まらないまま時間だけが過ぎていき、気が付けば6月になっていた。コロナの影響でさまざまな業種がダメージを受けているのを見て、「販売系もこの先厳しいかもしれない……」と悩むようになったそうだ。 「そんな時、たまたま前の職場の先輩に街でばったり会ったんです。旦那さんが百貨店の紳士服売り場で働いていて、『撤退したブランドも多い』と話を聞いて。それならいっそ、安全そうな事務で探そうと方向性をシフトしました」  今まで事務職の経験は無かったが、「事務の職歴を持てば、何か今後の役に立つかも」と考えたという。  そして昨年の7月、運よく中小の広告代理店の事務に採用された。  転職前と比べて、環境や待遇は良くなったのだろうか。

残業代は出るものの…

お金「ブラックはブラックです(笑)。ただ、前の職場と違って残業代が出るのは嬉しいですね。勤務時間は9時から18時で、残業はたまに。給料は明らかに減りました。基本給だけで、アパレル時代と3万円は違います」  事務職として入社した透子さんだが、今は営業も兼任させられている。人手が足りないこともあり、観光系プロジェクトの営業を割り当てられたそうだ。 「営業もやっているのに、給料は事務職のままなんですよ。それがストレスですね……。頑張って受注を取っても、給料は変わらないので。ただ観光業には興味を持つようになりました。営業していると元気が出るので、やっぱり喋るのは向いているんだなって分かりましたし」 「今広告を出しても、誰も旅行に来てくれないだろう」「業績が悪化し、広告費にまわす予算がない」といった理由で、広告出稿を断られることも多い。そのため広告代理店としての業績は決して良いとは言えないが、「販売員の頃よりは鈍感でいられる」という。 「販売員は店先に立つので、お客さんの少なさから会社の先行きをヒリヒリと感じてしまうんですよね。そうしたプレッシャーや不安を感じながら仕事するよりは、鈍感でいられます。ずっと今の会社で働こうとは思っていませんが、店が明日無くなるかもって不安が無いのは楽です」
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「アパレルには戻りたくない」
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