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約3畳の“倉庫”で生活する30代派遣切り男性。住所がないから就活もできない

一刻も早く家を見つけたい

貧困パンデミック

ベッド代わりのスノコ

 タダで住めるのはありがたいが、ペンキの入った一斗缶や掃除用具、ゴミ袋や会社の備品と一緒に押し込まれており、とても人の住める場所ではない。あわよくば就職も……と考えたそうだが、雇うのは難しいと断られてしまった。 「就活するためには住所が必要ですが、ここを住所にすることはできません。いつまで寝泊まりさせてもらえるかもわかりません。  追い出されることになったらまたホームレス状態になってしまうので、一刻も早く家を見つけたい。今は日雇いで稼ぎながら生活費を切り詰め、この生活から抜け出すための資金を貯めています」

ビジネススキルなく、デジタルにも疎い…厳しい再就職

 将来への希望を口にしつつ、小さく丸まった背中には悲壮感が漂う。また、職を転々としてきた彼にこれといったビジネススキルはなく、デジタルにも疎いという。  再就職の道は厳しいが、一刻も早く家が持てることを願う。 【関連記事】⇒年収100万円台の衝撃。トランクルーム1畳半に住む40代に聞いた <取材・文/週刊SPA!編集部> ※週刊SPA!10月26日発売号の特集「貧困パンデミック」より厚生労働省の生活支援特設ホームページでは、新型コロナウイルス感染症の影響で収入が減少し生活に困窮する方の相談を受付ている 「新型コロナウイルス感染症 生活困窮者自立支援金相談コールセンター」 0120-46-8030(受付時間9:00~17:00 平日のみ)
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週刊SPA!11/2号(10/26発売)

表紙の人/ アスナ×戸松遥

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