「TikTokの設定ミスで」思わぬ反響、山之内すずが芸能界でチャンスを掴むまで
芸能界デビューのきっかけは、街中でのスカウトやオーディションが王道だった。それがSNSの発達に伴い、インスタグラムやTikTokなどで話題を集めている人に声がかかり、芸能界入りすることも珍しくなくなった。
SNS発のタレントや芸能人が次々と誕生するなか、“ティーンのカリスマ”と称され、若い世代に絶大な人気を誇るのが山之内すずさんだ。SNSの総フォロワー数は100万人オーバー。
1月15日「いちごの日」に行われたPRイベントに出席した彼女へ心境を伺った。
山之内さんが芸能界へ入る前は、神戸の高校に通うごく普通の高校生だった。
友人とプリクラを撮ってインスタへ投稿したり、アルバイトをしたりと、何気ない高校生活を過ごしていたそうだ。
そんな折、滋賀県の美容師からインスタのDMでサロンモデルのお誘いを受ける。当初、引き受けるかどうか躊躇したそうだが、周りの友人に「1度だけでもいいからやってみたら」と後押しされたという。
「以前も違う美容師からサロンモデルの依頼をいただいたことがあったんですが、自己肯定感が低く、あまり自分に自信が持てない性格だったので、その時は断りました。でも今回は友達から『やってみなよ』と言われ、サロンモデルに挑戦しようと決意したんです」
2018年にサロンモデルとしてデビューした山之内さん。
インスタにヘアサロンで撮ったカットモデルの写真を投稿しているうち、現在も所属する芸能事務所(インキュベーション)の目に留まり、インスタのDMでスカウトされる。
「芸能事務所の方がわざわざ、東京から神戸へ会いに来てくださったんです。そこでお話を聞き、事務所に所属しながら芸能活動をすることが決まりました」
ただ、事務所自体は東京を拠点にしていることもあり、神戸に住む山之内さんにとっては仕事があまり入ってくる状況ではなかった。
そこでまずは、できることから始めるつもりでSNSを中心に活動していったという。
初めの頃はインスタを中心に投稿していたが、プライベートの遊びで友人と楽しんでいたTikTokも、実は“あるきっかけ”で本格的にTikTokをやろうと思うようになったそうだ。
「有名なTikTokerになろうとは全然考えてなくて、友達との遊びや暇つぶしの目的でTikTokは使っていたんです。投稿も非公開設定で、本当に内輪の楽しさだけで盛り上がっていたんですよ。それがあるとき、誤って非公開にしたつもりの動画が公開設定になってしまって(笑)。TikTokって動画を保存するためには一度動画を投稿しなければいけないんですが、そこでミスしたんでしょうね……。
『デコの広さはすずがピカイチやろ』という内容ですごい恥ずかしかったんですが、予想以上の反響で大きくバズったんです。この投稿で味を占めたというか、もっとTikTokをやってみたら面白いのではと思い、定期的に投稿するようになりました」
美容室のサロンモデルとして撮影された写真をインスタへ投稿したところ、芸能界へスカウトされる。その後、バラエティ番組やCM、映画、ドラマなどへの出演を次々と果たした。
まさに、今をときめくSNS時代のタレントとして活躍する山之内さんは、今年で成人を迎える。新たに大人の仲間入りを果たした彼女にとって、これからの芸能活動をどのように見据えているのだろうか。
サロンモデルになったことが芸能界へ入るきっかけに
TikTokの思わぬ“設定ミス”が予想外の反響を生んだ
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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