週刊SPA!のゆるキャラ「スパーマン」はどこへ?
―[役目を終えた[あのキャラ]の今]―
あの東電のキャラクター「でんこちゃん」が3月末をもって完全に姿を消した。節電と電気の安全を長年アピールしてきたが、「合理化のためにはやむをえず。今後とも使う見込みはありません」(東電広報)とのことだ。何だかかわいそうな気もするが、そういえば博覧会などのために誕生したキャラたちは、そのイベント終了後、どこでどうしているのだろう? というわけで、気になるキャラの“今”を追った!
◆実はSPA!にもゆるキャラがいた!
今やすっかり定着した「ゆるキャラ」という言葉。これが実は週刊SPA!が発祥というのをご存じだろうか。’03~’04年に連載された「みうらじゅんのゆるキャラだヨ!全員集合」がその発信源なのである。
「当時はそもそも『ゆるキャラ』という言葉も浸透していなかったので、キャラを探すのが超大変でした。ネットで『着ぐるみ キャラクター』で検索して、県庁のサイトで探して、村おこしの祭りの画像で探して……。市町村役場に『そのキャラクターは着ぐるみありますか?』と問い合わせして不審者扱いされ……」(担当編集者)
そんななか、’03年にSPA!創刊15周年記念として、みうら氏プロデュース&デザインにより誕生したのがスパーマンだった。
「SPA!のキャラだから、スーパーマン風の『スパーマン』に。頭には電飾の『S』が輝き、胴体は雑誌をイメージ。中吊りは入れ替え可能で、全10ページぐらい入ります」というハイスペック。15周年記念月間の’03年6月10日号から4週連続で表紙の隅っこに登場したほか、2日間で6万人が来場した伝説のイベント『みうらじゅんin東京ドーム郷土LOVE2004』にも出場した。それ以外にも小社販売部や宣伝部のイベントなどに動員され、2年ぐらいは活動していたという。
そんな“SPA!の顔”は今、どこでどうしているのか?
「ページが破れたり電飾がつかなくなったりして、倉庫で眠ってます……」
ってカワイソすぎ!
取材・文/石島律子 漆原直行 昌谷大介(A4studio)
― 役目を終えた[あのキャラ]の今【8】 ―
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